よろず手控え帖

追記の多いブログ

1965年版と同様の撮影法で『サンダーバード』新エピソードを製作するプロジェクト、クラウドファンディングで資金調達。

2021年7月8日追記

 日本で映画として劇場上映・デジタル配信されることが決定

mech.hateblo.jp

---追記ここまで---

ラシックスタイル『サンダーバード』の新エピソードが製作されるかも!

 『サンダーバード』がイギリスで初放送されてから2015年9月30日で50年目に入る訳ですが、2015年7月9日に『サンダーバード』関連のクラウドファンディングがスタートしました。ちなみにクラウドファンディングとは以下のような仕組みです。

クラウドファンディング(英語:Crowdfunding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。

出典 クラウドファンディング - Wikipedia

追記

 受付け期間は終了し、プロジェクトは実現する事になりました。詳しい事は下の記事に書いていますが、今のところは出資の報酬として、DVDやブルーレイ、上映会が含まれるコースを選んだ人だけに完成した映像ソフトが届き、見ることが出来るようです。

今回の製作者は「いずれオリジナル版の一部として扱ってもらえると嬉しい」というようなことを語っていますので、いつかはオリジナルシリーズ32話+今回の3話という形になるかもしれませんが、出資していない方は見られるようになるまである程度間が空くものと思われます。

---追記ここまで---

 

2016年3月追記

 メイキング・ドキュメンタリーが公開されました。YouTubeに投稿された動画には日本語字幕が付与されています。プレイヤーの設定→字幕から日本語を選ぶと表示されます。

www.youtube.com

詳しくは下の記事で

mech.hateblo.jp

---追記ここまで---

 

www.kickstarter.com

キックスターターのページ:THUNDERBIRDS 1965: NEW EPISODES FROM 1960s RECORDINGS by Stephen La Rivière — Kickstarter

 これはCGIではなく、1960年代に作られた『サンダーバード』のような

  • リアルの人形
  • リアルな模型
  • リアルなセット
  • リアルな爆破

といった要素を生かして、新エピソードを製作するというプロジェクトです。もちろん、現在権利を持っているITVから許可は得ており、さらに1965年版で故ジェリー・アンダーソンと共同製作者であったシルビア・アンダーソンや、ジェリーの息子にも祝福を持って受け入れられたそうです。

プロジェクトのTwitter公式アカウント:Thunderbirds 1965 (@Thunderbirds65) | Twitter

 しかし、当時の原語版声の出演者には亡くなっている方もいるのに、どうするのかと思った方もいらっしゃるでしょう。イギリスでは1960年代に『サンダーバード』のオーディオドラマ(21分くらい)がレコードで発売されていました。そのほとんどはテレビ放送の音源を収録した物でしたが、レコード用に作られたエピソードが3つ存在していたため、その音源を使用し新たに撮影した映像と合わせて1本の作品にしよう、という訳です。

 その3つのエピソードというのは、

  • 「FAB - THE ABOMINABLE SNOWMAN ヒマラヤ山脈で雪男による襲撃が起きたと報告が入り、国際救助隊はペネロープを調査に向かわせる。彼女はすぐに調査に乗り出すが、サンダーバードマシンの秘密を狙うフッドに捕われる。国際救助隊はペネロープを救うことが出来るか?
  • 「INTRODUCING THUNDERBIRDS」 国際救助隊活動開始前の前日譚のようなストーリー。ペネロープとパーカーがトレーシー島を訪れ、初めてサンダーバード各機を見て、ジェフからマシンの説明を受ける話。
  • 「LADY PENELOPE INVESTIGATES... THE STATELY HOME ROBBERIES」 イングランドにある大邸宅にある貴重な宝石コレクションを狙った強盗が連続発生。強盗達は仕事を成し遂げるために何でもするという。ペネロープが次の犠牲者か?。彼女とパーカーは極悪非道な計画を阻止することが出来るのか?

 最初の目標として、「FAB - THE ABOMINABLE SNOWMAN」が製作予定で、クラウドファンディングでの資金の集まり次第では、残り2エピソードも映像化されることになっています。

 段階的に発表される詳報で、オリジナルシリーズにも監督として参加していた、デイビッド・エリオット氏が参加する事が発表されました。監督は「世界一のビルの大火災」「ニューヨークの恐怖」「クラブロッカーの暴走」「公爵夫人の危機」「火星人の来襲」などといった爆発や炎上を取り込んだ演出に定評のある監督です。

出資者の報酬

 クラウドファンディングでは資金提供額に応じて何らかの報酬が用意されるのですが、このプロジェクトでも

  • 完成した作品のDVDやブルーレイディスク
  • サンダーバード』1965年シリーズの希少な未発表写真を詰め込んだ48ページのレトロな雑誌
  • 招待者限定セレブリティプレミアのチケット
  • 製作された小道具と衣装
  • 製作現場への訪問

といった、報酬が出資額に応じて用意されています。詳しくは、

THUNDERBIRDS 1965: NEW EPISODES FROM 1960s RECORDINGS by Stephen La Rivière — Kickstarter

のページ右側・縦の列に出ています。

 ディスクについては、

In addition to being offered the chance to purchase exclusive discs of the finished production (available region free on DVD and BLU-RAY and in both NTSC and PAL for DVD), we are also offering Kickstarter backers several exciting opportunities including

とあるので、リージョンフリーで日本向けプレイヤーでも見られるNTSC方式のディスクも用意される模様です。

7月14日追記

キックスターターのページに日本語での情報が追加されました(下の方)。それによると、DVDやブルーレイに日本語字幕が付くそうです。

以上追記。

キックスターターのコメント欄やTwitterで、日本語で質問しても構わないそうです。

---追記ここまで---

製作者

 このプロジェクトを率いるのは、スティーブン・ラリビエー氏。彼は日本でも発売された「別冊映画秘宝 最新検証!21世紀サンダーバード読本」という本の著者です。 

 さらに2014年にイギリスで上映・ソフト販売された『Filmed in Supermarionation』という、スーパーマリオネーション作品のドキュメンタリーを製作した方で、以前日本にも住んでいたことがあるという経歴の持ち主です。

 このドキュメンタリーについては、このブログでも記事にしています。

 ちなみにこのドキュメンタリーは、

という事なので、東北新社さん!お願いしますよ!

www.youtube.com

『Filmed in Supermarionation』では、当時の撮影を再現しています。

www.youtube.com

こういったノウハウがあることから、資金が集まった暁にはきちんとしたクォリティの物が出来上がると期待します。

追記:日本国内では2015年11月にスターチャンネルで初放送されました。

以上追記。

 

9月22日追記

英国の公共放送BBCが製作現場へ取材を行いあちらでニュースとして放送されました。

人形版サンダーバードの新作撮影現場にBBCの取材が入る - よろず手控え帖

---追記ここまで---

 

2017年5月追記

 5月に『第1回 SFメカニックの魅力(海外ドラマ編)』というトークイベントが行われた際、会場で『Thunderbirds1965』の映像が一部上映されたそうです。なんでも日本でお披露目出来るよう東北新社が暗躍している、といった話があったそうです。

---追記ここまで---