よろず手控え帖

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イーグル・トランスポーターの新作ドキュメンタリー

 ジェリー&シルビア・アンダーソン作品『スペース1999』に登場するイーグル・トランスポーターをメインにしたドキュメンタリーが近々公開されるようです。その特別試写映像が先日公開されました。以下のページで見れます。

eagledocumentary.com

魅力的な文化現象の探求に参加しましょう。『スペース1999』に登場するイーグル・トランスポーターの遺産は、ある世代の夢を反映している。それはまた、実現しなかった未来への郷愁を体現しているが、今もなお共感を呼んでいる。

『THE EAGLE OBSESSION』は、SF作家のジェフリー・モリスが、象徴的な月宇宙船の起源と、人類が月面を歩いたという人類史上のユニークな瞬間が現在も世界に与え続けている影響について調査する姿を追った、視覚的にも美しい長編ドキュメンタリー。

 この作品は、イーグル・トランスポーターに魅せられた人々や、アポロ計画で月に降りた宇宙飛行士、ブライアン・ジョンソン(『スペース1999』特撮監督、『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』SFXスーパーバイザー)や、出演者のバーバラ・ベインらのインタビューがあるそうです。

そのうち日本で見ることができると良いのですが。

(現)バナナマン日村勇紀氏のパトレイバー2への声の出演について調べた。

 現在のウィキペディア機動警察パトレイバー2 the Movie」の項目には記載されていないのですが、過去には(現)バナナマン日村勇紀氏が1993年のアニメ映画『機動警察パトレイバー2 the Movie』に声の出演していたということが書かれていました。Wikipediaの内容を丸々使った別のwikiの方は更新されていないかったりの理由で現在も記載されているところもありますので、そっちで読んだことのある方もいるかも。

 このWikipedia編集履歴を調べてみると、こぼれ話という項目に

2006年12月9日
「キャストに日村勇紀とクレジットされているがそれがお笑い芸人バナナマン日村勇紀であるかは不明」と書かれる。

2007年3月21日
上記の部分が「キャストとして、お笑いコンビバナナマンを結成する以前、ピンのタレントとして活動をしていた頃の日村勇紀の名がクレジットされている。端役の隊員としての出演だが、本人はどんな声を当てたかもう覚えていないらしい。」と編集される

2007年4月5日
さらに上記の部分が「キャストとして、お笑いコンビバナナマンを結成する以前、ピンのタレントとして活動をしていた頃の日村勇紀の名がクレジットされている。本人はどんな役をやったのかもう覚えていないとレギュラーのラジオ番組で語ったが、リスナーからの指摘と相方の設楽統の証言により、冒頭部分に出てくる、シゲに「班長、後藤さん見かけなかったかって」「後藤さん捜してるんだって」と話しかける整備員が日村であるとされた。また、他の部分にも何度か出ていると設楽が話したが、こちらは未確認。」と編集される。

その後、4月5日版をベースに要出典などが追記されたり、こちらは未確認という記述が削除される。そして2019年7月11日にコメントアウトで非表示になりました。

 2007年4月5日版で付け加えられたラジオ番組というのが、2007年3月20日放送の『WANTED!火曜日バナナマン』第103回であると特定できました。"バナナマンWANTED! 第103回"で検索すると見つかると思います。

 この放送からの反映で翌21日にこぼれ話の箇所が編集され、さらに4月5日に具体的な会話が付け加えられたとみて間違いないでしょう。書いたアカウントは3月21日と4月5日とも別のようですが、Wikipediaのほかの書き込み履歴をみると両方ともバナナマンファンの方のようです。

 ラジオの内容ですが、

設楽:パトレイバーの件についても来てますね。さっきちらっと言ったんですけど。

日村:パトレイバー2です、はい

設楽:ラジオネーム、メン(※表記不明)。あの、パトレイバーの声やってたって、ちょっとはっきりしないと、いつもモヤモヤしてたと。

日村:ん

設楽:これ、班長後藤さん知らないかーっていうセリフがあるんですけど、ここ言ったんですか?と。日村さん出てるんだよね、2,3回隊員役でね。

日村:そうなんですけどね。

設楽:もう覚えてないんでしょ

日村:もうわかんないんだよ俺。

設楽:ね。わかんないって。でもそうですよたぶん。これだと思います。僕も見てそうだと思いました。日村さんの声で。

このような短めのやり取りでした。現在の日村さんと30年前の日村さんは体格がだいぶ違うので、イメージが一致しない方もおられると思いますが、YouTubeには痩せている頃の映像もあったりするので、見てみてください。何より、このパトレイバー2出演の後にバナナマンを結成した相方の設楽さんがこのように発言している点から、あのシゲさんに声をかける整備員の声は日村さんで間違いないだろうと判断する次第です。

 ちなみにこの話題は現在TBSラジオで金曜深夜に放送されている『バナナマンバナナムーンGOLD』でもたまに出ており、去年も出てました。

ジェリー・アンダーソンの日本未放送作がリマスターブルーレイ化

 『サンダーバード』などで有名なプロデューサー ジェリー・アンダーソンの日本未放送作品『The Day After Tomorrow』が、アンダーソン・エンターテイメントのオフィシャルネットショップで発売されます。1,000個の限定生産だそうで、1月26日から予約開始とのこと。

 この作品の原版フィルムネガなどは行方不明だそうです。そこで、現存する中から最良の物からAIアップスケーリングした形でブルーレイ化するとのこと。

 物語は、地球の環境破壊が人類の生存を脅かす未来を舞台に、光子エネルギーを使って光速で移動する科学船 「アルタレス」 の恒星間ミッションを描く。太陽系を離れ、彼らの第一の目的地であるアルファ・ケンタウリに到着した後、アルタレスの乗組員は宇宙の奥深くへと突き進む。そこでは、流星群、赤色巨星、最後にブラックホールなどの現象に遭遇し、船を別の宇宙に引き込む。というもの。一応、ブラックホールの専門家であるロンドン大学のジョン・G・テイラー教授をアドバイザーとして参加させたようです。

www.youtube.com

 この作品はアンダーソン作品『スペース1999』シーズン1とシーズン2の間に制作され、米国の三大テレビネットワークに数えられるNBCで放送されたものです(その後、英国のBBCでも放送)。日本で出版されたアンダーソン関連本によると、この作品は結構高い予算で制作されたという記述がありますが、日本未放送ということです。

 Wikipedia英語版の記述によると、

『スペース1999』の最初のシリーズの撮影が1975年の春に終了した後、プロデューサーのジェリー・アンダーソンNBCの幹部ジョージ・ハイネマンから教育SFテレビシリーズのアイデアについて連絡を受けた。

 これは、アクションアドベンチャーの形で子供たちに科学を教えるために設計された7つの1時間のエピソードで構成する予定で、NBCは学校にリーフレットを配布してこのシリーズを宣伝するつもりだった。

 このシリーズを始めるにあたり、ハイネマンはアンダーソンに、アルベルト・アインシュタイン特殊相対性理論に関するエピソードを制作するよう依頼した。

 1975年までに、アンダーソンの制作会社グループ・スリーは、配給会社ITCエンターテインメントから『スペース:1999』の第2シリーズを発注するという保証を受けていなかった。

 キャンセルの可能性に直面したアンダーソンと『スペース1999』ストーリーエディターのジョニー・バーンは、『Into Infinity』と名付けたハイネマンのエピソードを、『The Day After Tomorrow』という仮タイトルの新シリーズのパイロット版として構想した。

 アンダーソンは最終的に、さらなるエピソードを制作するのに必要な資金を確保できず、 『Into Infinity』を単発スペシャルとして残した。

という経緯だそう。

 『スペース1999』シーズン2の前に制作されたこともあってか、サウンドトラック作曲家が同一であったり、キャストも見たことのある顔がいたり、ナレーターは『謎の円盤UFO』のストレイカー役のエド・ビショップだったりします。

 今回のブルーレイは1月25日の時点でディスク仕様が明らかになっていないのですが、恐らく日本語字幕はないでしょう。

www.gerryanderson.com

----2024年1月26日追記----

 予約が開始されました。仕様を見ると、 Subtitles: Englishとあるので英語字幕付き。Regionは ABCなので、実質的にリージョンフリー。

The Day After Tomorrow: Into Infinity Collectors Edition (Blu-ray)shop.gerryanderson.com

----追記ここまで----