『サンダーバード』などで有名なプロデューサー ジェリー・アンダーソンの日本未放送作品『The Day After Tomorrow』が、アンダーソン・エンターテイメントのオフィシャルネットショップで発売されます。1,000個の限定生産だそうで、1月26日から予約開始とのこと。
この作品の原版フィルムネガなどは行方不明だそうです。そこで、現存する中から最良の物からAIアップスケーリングした形でブルーレイ化するとのこと。
物語は、地球の環境破壊が人類の生存を脅かす未来を舞台に、光子エネルギーを使って光速で移動する科学船 「アルタレス」 の恒星間ミッションを描く。太陽系を離れ、彼らの第一の目的地であるアルファ・ケンタウリに到着した後、アルタレスの乗組員は宇宙の奥深くへと突き進む。そこでは、流星群、赤色巨星、最後にブラックホールなどの現象に遭遇し、船を別の宇宙に引き込む。というもの。一応、ブラックホールの専門家であるロンドン大学のジョン・G・テイラー教授をアドバイザーとして参加させたようです。
この作品はアンダーソン作品『スペース1999』シーズン1とシーズン2の間に制作され、米国の三大テレビネットワークに数えられるNBCで放送されたものです(その後、英国のBBCでも放送)。日本で出版されたアンダーソン関連本によると、この作品は結構高い予算で制作されたという記述がありますが、日本未放送ということです。
Wikipedia英語版の記述によると、
『スペース1999』の最初のシリーズの撮影が1975年の春に終了した後、プロデューサーのジェリー・アンダーソンはNBCの幹部ジョージ・ハイネマンから教育SFテレビシリーズのアイデアについて連絡を受けた。
これは、アクションアドベンチャーの形で子供たちに科学を教えるために設計された7つの1時間のエピソードで構成する予定で、NBCは学校にリーフレットを配布してこのシリーズを宣伝するつもりだった。
このシリーズを始めるにあたり、ハイネマンはアンダーソンに、アルベルト・アインシュタインの特殊相対性理論に関するエピソードを制作するよう依頼した。
1975年までに、アンダーソンの制作会社グループ・スリーは、配給会社ITCエンターテインメントから『スペース:1999』の第2シリーズを発注するという保証を受けていなかった。
キャンセルの可能性に直面したアンダーソンと『スペース1999』ストーリーエディターのジョニー・バーンは、『Into Infinity』と名付けたハイネマンのエピソードを、『The Day After Tomorrow』という仮タイトルの新シリーズのパイロット版として構想した。
アンダーソンは最終的に、さらなるエピソードを制作するのに必要な資金を確保できず、 『Into Infinity』を単発スペシャルとして残した。
という経緯だそう。
『スペース1999』シーズン2の前に制作されたこともあってか、サウンドトラック作曲家が同一であったり、キャストも見たことのある顔がいたり、ナレーターは『謎の円盤UFO』のストレイカー役のエド・ビショップだったりします。
今回のブルーレイは1月25日の時点でディスク仕様が明らかになっていないのですが、恐らく日本語字幕はないでしょう。
----2024年1月26日追記----
予約が開始されました。仕様を見ると、 Subtitles: Englishとあるので英語字幕付き。Regionは ABCなので、実質的にリージョンフリー。
The Day After Tomorrow: Into Infinity Collectors Edition (Blu-ray)shop.gerryanderson.com
----追記ここまで----