2024年になりまして半月経った今頃ですが、みなさま明けましておめでとうございます。2024年といえば、早ければ『機動警察パトレイバー』の新作EZY（イジー）が公になると言及されていた年です。ただ、2024年のいつなのか具体的な時期は言及されていません。
その一方、パトレイバーとコラボする企画がいくつか進んでいます。その中に一つ大きな話題になったものがあります。それは搭乗・操縦できるイングラムを作るという企画です。2024年の予定はその会社の公式Twitterに出てます。（追記：１月１７日のプレスリリースによると、隔週に行う開発状況のオンライン配信は、2024年２月から実施に変更とのこと。詳細はページ下部の追記で）
弊社は2024年1月より、実世界で機動警察パトレイバーのイングラムに搭乗できる機体の開発をスタートします！
— ROBOT BASE (@MOVeLOT) 2023年12月23日
開発準備に力を入れるため、明日より一時的にSNSの更新を休止いたします。
1月中旬に再開予定となりますが、次回の更新からは
・開発状況の限定画像及び動画視聴…
パトレイバーの機体製作スケジュールですが、
— ROBOT BASE (@MOVeLOT) 2023年10月7日
こんな感じを予定しております！
【予定スケジュール】
2023年秋：本開発スタート
2024年冬：開発状況のお届けや見学会の抽選開始
2024年春：プレ体験会実施
2024年夏：本オープン
※予定は変更となる場合がございます… pic.twitter.com/U7jbK9rzzg
▼会社公式サイト
▼プレスリリース
このプレスリリースが出たときに、Twitterでかなり話題になりました。しかし、このプレスリリースには意図したのかしてなのか、搭乗と操縦が出来る物という以外の情報がありませんでした。そのため、Twitterでは「歩行できるのか？」とか色々と疑問が呈されていました。
その後に関係者が行ったTwitter投稿を読むと、上半身だけの可能性が高いように思われます。検索していると、実物大で全身作ると思った人はかなり多いように感じました。あのプレスリリースの書き方では、そう思うのも当然でしょう。しかし、こういうのは完成した際にネット民の反応が怖い。
あと、この企業はどういう企業なのかということです。公式サイトやYouTubeの映像をみると、人が搭乗・操縦できるロボットのフレームの画像映像が確認できます。公式サイトの記述からすると、このフレームに外装をつけてエンタメ、アミューズメント向けに貸したり売ったりするビジネスのようです。
搭乗・操縦の体験が出来るというのは良いのですが、私が気になったのはメカの動きです。油圧や電動モーターとチェーンを使って腕を動かすためなのか、ゆーっくり動いた後にガクガクと揺れたりするような映像が多い。
イングラムはレイバーの中でも生き物に近い動きをする革新的な機種という位置づけだったはずです。
実写TNGパトレイバーのデッキアップ用イングラムは起き上がるだけですが、あれは元々ドラマ映画撮影用の大道具。デッキアップの最後に機体が頼りなく揺れた場合も、撮影のアングルや映像編集で目立たないようにやりようがあるはずです。撮影・演技の現場に実体として存在することに意味があることが重要なわけで、動きがどうたらというのは大した問題にはなりません。それと同じように、エンタメ・アミューズメント用に搭乗・操縦体験が出来ることだけに意味があるというのであれば、これはもう仕方ないんですが。
似たようなエンタメ・アミューズメント用途であれば、ディズニーのオーディオ・アニマトロニクスとは言わなくとも、博物館にあるような恐竜ロボットの関節を動かす滑らかさは欲しいし、操縦できるという点でいえば人機一体の零式人機のような動きくらいはして欲しいところ。しかし人機は実際の作業で使用される実用ロボットなので、比較対象としては適切ではないでしょう。同じエンタメ路線のロボット開発である水道橋重工「クラタス」やツバメインダストリ「アーカックス」方が比較対象としては適切でしょうね。
ですが、公開されている映像や画像などから伺える開発規模の違いなどを考えると、滑らかな動きをするイングラムになるかどうかは疑問。それとも公開されている機体よりも滑らかに動く機体を開発するのでしょうか？そうであると良いんですが……
2024年1月17日追記
新しいプレスリリースが出ました。
【機動警察パトレイバー】_イングラム_を現実で搭乗/操縦できる機体の開発に伴い、3社が持つ搭乗型ロボット領域に対する深い知見と技術を結集します。
とのこと。3社が技術提携してのプロジェクトということのようです。
加わる２社は、
BRAVE ROBOTICSBRAVE ROBOTICS。この会社の変形ロボットはニュースやテレビ番組などで取り上げられたことがあるので、見たことのある方も多いのではないかと思います。
尾路医科器械株式会社。この会社の開発している汎用ロボット制御システム「ロボトラ™」を用いてロボットの制御を行うとのこと。
メカの動きがどうなるか期待といったところでしょうか。特に記述や説明がないですが、画像右の2足あるロボットはどっちの会社から出てきたものなんでしょうね？
----追記ここまで----
▼零式人機
▼恐竜ロボ
EZYの方は
それよりも、プレスリリースを読む限りEZYのイングラムを作るらしく、その完成目標が2024年夏になっている点でしょう。これはEZY本編がその頃に見れるのか？イングラム以外のビジュアル、キャラクター発表など物語を伺い知ることのできる情報が出てくるんでしょうか？個人的にはそっちの方が気になってしょうがないです。
