よろず手控え帖

追記の多いブログ

『サンダーバード ARE GO』中国CCTVで5月放送開始

 

 『Thunderbirds Are Go』をITVと共に製作している、プケコピクチャーズのブログに新しいニュースが掲載されました。

www.pukekopictures.com

 記事によると、中国のCCTVという国営テレビ局(の子供向けチャンネル CCTV-14)で5月から『Thunderbirds Are Go』が放送開始。

雷鸟特攻队_CCTV节目官网-动画片_央视网(cctv.com)

↑のページで動画配信もやっており、中国語の吹き替えが聞けます。このページを見ると、どうやら5月2日から放送が始まっているようです。しかし、放送順が日本やイギリスとは違うみたいですね。なぜか日本が舞台の暴走トレインの話が第1集となっています。

 中国での代理店もHuawen Centuryという会社に決定し、おもちゃなど関連商品を提供するとのこと。

 ITVが言うには、既に全世界で85以上のライセンシーが存在してるらしいです。

 日本で第2期の放送あるのかないのか……されなければ何の発表も無いのでしょうが、夏〜秋にあるならもうそろそろ小出しで何か発表されても良いはずなんですがね。

Thunderbirds1965のDVD/BDが(英国で)一般発売開始

 いつも情報提供してくれるいしざかさんから、注目情報がもたらされました。

DVD/ブルーレイ一般発売

 このブログでは2015年7月初めに最初の記事を書いてから何度も取り上げてきた、昔録音されたオーディオドラマの音声を使って、人形劇でサンダーバードの新エピソードを3つ製作した「Thunderbirds 1965」プロジェクトですが

mech.hateblo.jp

 このクラウドファンディングの参加者が入手できたDVDやブルーレイが、この度イギリスでの一般発売が開始されたという情報です。

www.amazon.co.uk

 ただし、Amazon.co.ukでは日本への発送は行っていません。Amazon.co.ukの商品ページを見ると、クラウドファンディング版ディスクと同様に多言語の字幕が収録されていると記載されているだけに日本発送がないの残念。

 他の通販サイトであるかもしれませんが、どちらにしろ個人輸入しないといけないので、日本発売してくれると一番良いのですがね。ちなみにDVD、ブルーレイともに25ポンドで日本円だと3,700円前後。

日本のファン

 日本のインターネット界隈では2015年7月中旬にエンガジェットが記事にして話題になっていたのですが、

japanese.engadget.com

クラウドファンディングの話を後から知った日本のサンダーバードファンは結構居るようなのです。

 

 東北新社がクラシックシリーズの版権セールス時に対象年齢層に想定している30代〜50代男性の内、初回放送・プラモ大ヒットの時期を経験している50代の中でも、ネットを深く利用していない人はこのプロジェクト自体を知らないのではないでしょうか?

 その世代にアプローチ出来れば、まあディスクの値段にもよるのでしょうがこのサンダーバード1965は結構話題になるのではないでしょうか?

 本国イギリスでは、このプロジェクトの事は英国公共放送・BBCのニュース番組でも取り上げられ、話題になって今回の一般発売となったわけでしょうから、日本でも宣伝次第で話題になるはずです。

 デアゴスティーニの「サンダーバード2号を作る」の購読者年齢分布がどうなってるか知りませんが、分冊百科という形式的にそれなりに金銭的にも時間的にも余裕のある世代が多いはずです。そういう層にもアプローチすれば、欲しがる人は必ず居るはずです。

 あとはスターチャンネルで放送されたドキュメンタリー『サンダーバードができるまで』こと『filmed in supermarionation』の日本語字幕付のDVDなりブルーレイを1965とセット、若しくは別売りでも良いので国内発売してくれると嬉しいのですがね。あの作品は『Thunderbirds1965』の姉妹編といって過言ではないですし、スーパーマリオネーションの理解度が更に深まります。

 人形絡みで思い出したので書きますが、日本ではサンダーバードのメカは非常にフューチャーされるのですが、人形の構造や操作方法について触れられることは少ないんですよね。これだけ各種フィギュアが発売されてる国なのに、サンダーバードのキャラクターフィギュアは極端に少ないです。私はこれが納得出来ないので、前にもお知らせしたイギリスのフィギュアメーカーが発売予定の商品を非常に注目しています。

 それとThunderbirds1965発起人のラリビエー氏は日本在住経験があり日本語で会話出来るようですし、氏を日本に招いてサンダーバードに影響を受けた日本のクリエーターや研究家も同席して、トークするイベントとか出来るのではないでしょうか?どうでしょう、東北新社さん。

北米で劇場版サンダーバード、サンダーバード6号のブルーレイ2回目の発売

 日本では2017年4月末時点でサンダーバードの2本の映画

ブルーレイディスクは発売されていません。

 2000年代初めに発売されたDVDの方も廃盤となっているようで、市場流通分(恐らくもうかなり数は少ない)か中古で手に入れるしかありません。2枚組の廉価版も発売されましたが、こちらも同様です。

 ブルーレイは海外ではどうかと言うと、本国イギリスでは既に発売されていますし、日本よりサンダーバード知名度が低いといわれるアメリカでも2014年に発売されています。

 アメリカでは2014年にTwilight Timeという会社から限定3,000で発売されたのですが、今回は2017年6月にKino Lorberという会社に移って発売となります。

www.blu-ray.com

 UK盤と北米版の違いは、UK版は1枚のディスクに2作品収録、北米版は1作品ごとに2枚のディスクに分けて収録とかあるんですが、多少収録された特典が異なるようです。音声解説も収録されているのですが、それを含め大半の特典がDVD版の流用のようです。DVD入手しそびれた方には嬉しく、DVD持ってる人には物足りないといったところでしょうか。

 2014年発売・北米版の新しい特典としては、

  • セリフ無しの効果音・BGMだけの音声トラック(2作品とも)
  • 映画史研究家2人の音声解説
  • Making Thunderbirdsというドキュメンタリー(HD・23分)
  • クリフ・リチャードとザ・シャドウズのテストフッテージ(HD・17秒)※これは劇中のとあるシーンで参考にするために撮影されたモノクロ映像。

日本では

 日本では一向に発売の話が聞こえてきません。何年か前にファミリー劇場で2本ともHD・日本語吹き替え(2003年のNHK放送時新録音声、DVDもこの音声)で放送されただけで、劇場版2本のHDでのソフト化はされていません。

 そして日本国内では今年2017年7月に1本目の公開50周年、2018年8月には2作目の50周年を迎えます。このタイミングで発売してくれるのが一番だと思うんですが、どうなんでしょう?

噂の日本語吹き替え……

 映画版の2本は、日本語吹き替えが数種類あるのはWikipediaにも書かれている通りです。ただ、色々な事実を加味すると多少間違いがあるようです。サンダーバード6号のソノシートがあるのですが、これは劇場版の音声を流用しており、その音声を聞くとアラン以外の声の出演はTVシリーズと同じ、アランはWikipediaで新録版の欄にある石立鉄男氏と思われます。

mech.hateblo.jp

劇場版吹き替えの種類は

  • 日本での劇場公開に際し録音されたバージョン
    この音源はTV版キャストとほとんど同じで録音された。しかし紛失で使用出来ない状態にある、というのが昔から言われている話です。
  • テレビ放送に際し録音されたバージョン
    上記の音源が使用出来ないためか新録音された。キャストはTV版とは異なったメンバー。さらにテレビ放送用なので本編にカットがある。
  • VHS/LD発売に際し録音されたバージョン
    VHS/LD発売時に本編ノーカット用として、上記2つとは別のキャストで新録音された。
  • 2003年にNHK衛星と教育で放送する際に録音されたバージョン。
    TV版キャストを可能な限り集めて新録音したノーカット版。

があります。このうち『サンダーバード6号』の劇場公開吹き替え版は、ダイジェスト版的にその一部がソノシート化されています。

www.nicovideo.jp

 東宝特撮作品ではソノシートや販売用8mmフィルムが、DVD・ブルーレイなどの特典映像として収録されていますし、この『サンダーバード6号』のソノシートが入手出来れば、同様に特典映像として収録出来るのではないでしょうか?もしこれが収録されれば、ファンの購入意欲を煽る売り文句が出来るでしょう。

劇場版吹き替えの現在

 劇場公開版吹き替えに関しては色々情報があるんですが、2003年のNHK放送に際し捜索した結果、フィルム(音ネガ、初号といった具体的な情報は不明)を見つけたが、劣化が酷く音声は使えなかった。というのが当時のNHKウェブサイトに記載されていたらしいのですが、その後のサイトリニューアルなどでそのページは消失。今は確認しようもありません。

 あとはサンダーバードファンでサントラなどにも詳しい、アニメーターの高木弘樹さんからツイッターで伺った話があります。

  庵野さんが見たのが30年以上前の話らしい(氏はこの頃に「ザ・コンプリート・サンダーバード」というVHSの構成・編集を担当している)ので、現在そのフィルムがどうなっているのか……2003年頃に確認されたというフィルムがこれの事なんでしょうか?

修復は

 録音形態がどうなっているのか分かりませんが、ここ10年くらいでフィルム作品のデジタル修復技術は格段に向上しており、最近はフィルムの光学式サウンドトラックや音ネガと呼ばれるものからデジタルデータ化し、修復するシステムも登場しています。フィルムがよれていても大丈夫らしい。

av.watch.impress.co.jp

www.stereosound.co.jp

 上で触れたフィルムの状態がもうどうしようもなく、触れたら粉々になるとか、ビネガーシンドロームで溶けてるとかいう状態なら、現時点では手の討ちようが無いのかもしれませんが、なんとかなりそうなら予算をかけて修復して欲しい所です。なんてったって東北新社の黎明期を支え、同社の発展の基礎を築いた作品なんですし。多少価格が高くなっても、劇場版吹き替えが聞けるなら、という人は結構居ると思います。

 

 東北新社さんや、現在日本でUA映画のビデオソフト発売をしている20世紀FOXホーム・エンターテイメントさんにお願いしたいのは、最近多く発売されている「吹き替え複数バージョン収録」DVD・ブルーレイのように、サンダーバード劇場版2本も

  • (存在が確認されて修復ができれば)劇場公開時版、若しくは特典としてソノシート音源
  • 2003年のNHK新録版
  • 昔のTV放映版
  • LD・VHS版

の吹替版を収録した仕様でブルーレイを発売出来るよう、各方面に働きかけて欲しいです。

 何しろLD・劇場版「サンダーバード & サンダーバード6号」スペシャルBOX(ワーナー・ホーム・ビデオ発売)には、TV放送版とLDノーカット版が収録されていたんですし。

 

追記

 所有しているLD-BOX(最初に発売された2作セット+復刻盤のロビーカードやパンフレット収録の商品)をデジタル化するため見直してみたら、6号の方はこれノーカットではないですね。

雪山のレストランに付いた後のシーンで、ペネロープの「車の中はホカホカですの」の後~ミンミンとアランがFAB1に引っ張ってもらってレストランを出るところまで

がありません。

 劇場版2本はその後、シネマスコープサイズを4:3レターボックス収録したLDが発売されたのですが、こちらは入手しておらず音声がどうなっているか不明です。それと劇場版1作目の昔のTV放映版吹替はエンディングで原音と異なる編集がされていますね。

追記ここまで