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パトレイバー新プロジェクトEZYの話が表に出てから5年

 この記事を最初に書いた時は3年だったのですが、時は過ぎ2021年11月23日夜で満5年。6年目に突入しました。これは下記の新プロジェクトスタートを伝えるフェイスブックの投稿日(2016年11月23日)を基準としています。

 以前からパトレイバー新プロジェクトの記事を書いてきましたが、1番最初に話が表に出た2016年11月23日から、もうすぐ3年が経ちます。 

 アニメ作品の情報発表には段階があり、多少前後するかもしれませんが以下のような段階で発表されることが多い。

  • 制作決定・開始発表の段階
  • キャラクタービジュアル、監督、作画監督など発表の段階
  • いつ公開・放送・配信か発表の段階
  • 声の出演発表の段階

 EZYは、2018年8月にプレスリリースで出されたのが、制作決定・開始発表の段階でしょう。この時から1年以上経ちましたが、次の段階には移っていません。

 企画が立ち上がり諸々の事が決まり目途がついて発表まで、早くて2年、普通は3年くらいかかると言う話をよく聞きますが、EZYに関してはかなり早い段階で情報が公にされたようなので、余計時間が掛かっているような感じだと思います。劇場版1作目ビジュアルと同じ構図のEZYポスターデザインが出てますが、次の段階としてはキャラクター込みのビジュアルが発表されるのではないかと思われます。(以前のブログ記事でも書いていますが、イングラムと指揮車が一緒に写っているビジュアル、あれはイベント用らしく、EZYという作品がどんな物なのかを表している物ではなさそうです

  過去の流れを振り返ってみると(引用している発言は、筆者が気になったところです)

2016年10月13日

 株式会社ジェンコ代表取締役真木太郎氏のフェイスブックで、下記のような投稿。(Facebookの埋め込み機能より)

機動警察パトレイバー』の原作者グループ「HEADGEAR」の5人(画像右から出渕裕氏、ゆうきまさみ氏、伊藤和典氏、高田明美氏、押井守氏)が集まった画像が投稿された。 

2016年11月23日

 アニメ(ーター)見本市の作品である『機動警察パトレイバー REBOOT』の1週間限定上映(10月15日から)があった後に、真木氏がフェイスブックで下記のような投稿

 この時、新プロジェクトをスタートすることが判明。Twitterでも一部ファンの間で情報が拡散しました。

twitter.com

 真木氏はこう投稿していましたが、REBOOTのスタッフロールやDVD/ブルーレイの版権表示からすると、このREBOOTには株式会社ジェンコは直接関係していないとみて間違いないでしょう。これが作られたのは、日本アニメ(ーター)見本市という、スタジオカラードワンゴの共同企画が元です。REBOOTはこの企画で制作された数多くのアニメの中のひとつで、extraという位置づけの作品です。ただ、単品でビデオソフト発売したせいなのか、後々発売された日本アニメ(ーター)見本市の作品を集めたBOXにREBOOTは含まれていません。

dwango.co.jp

 関連する事として、上記投稿の数週間前、2016年10月15日のアニメ(ーター)見本市『REBOOT』上映イベントで、今後の展開について聞かれた出渕さんは「具体的に何も決まっていない」としながら、

「やるとすればパトレイバーって常に何かこう、その放映もしくは上映されている時代よりも10年後先みたいな。設定はそうなんですけど、でもやってるのはその同じ時代っていうの、風景っていう形なんですけど、そういうスタンスになるんじゃないかなという感じはしますけどね」

と発言。トークに同席したREBOOTで監督・脚本を担当した吉浦康裕監督に向かって

ま、そん時はよろしくお願いしますね(笑)

と投げかけていた。

(↓ニコニコのアカウントがあれば、タイムシフトが無料で視聴できます)

live.nicovideo.jp

 

 また、『機動警察パトレイバー REBOOT』のDVD/BD収録の鼎談で、「今後 見てみたいパトレイバーは?」と言うお題の会話があり、

伊藤「これから見てみたいパトレイバーって言ったら、吉浦監督の長編パトレイバー絶対見たいです」

出渕「きた」

伊藤「見たくない?」

出渕「見たいですよ」

伊藤「見たいでしょ」

出渕「色んなパトレイバーがあって良いってところで、どういう所でチャレンジして来てくれるかだって言う」

 

出渕「色んなパトレイバーがあって良いと思うんですよ。アクションがメインな物もあれば、不思議な話があっても良いですし、その色んなことが出来るようなフォーマットが上手くできると、パトレイバーってもっと次のステップにほんとにきちんと渡して行けるんじゃないかなって気がするし

 

出渕「で、吉浦監督としてはどうですか?さっき振られましたけど伊藤さんに」

吉浦「あの、僕が見たいパトレイバーで良いんですかね?」

出渕「僕の作ったパトレイバーですって言うと、綺麗にオチますよ(笑)」

吉浦「僕は今回やってみて、パトレイバーって作品はその企画の性質上ほんと普遍性があると。つまりいつの時代作ってもあらゆる人が面白いと思う物に落ちつくような枠組みになってるアニメだなって、思ったんですよね。だから、僕がひたすら思うのは、パトレイバーって作品がちゃんと続いていくことが、僕今一番望むことですね」

<略>

 

出渕「万一ですよ、万一あるんだったらご一緒できればと思うし、いろんな人に、パトレイバーの好きな人に、パトレイバーにチャレンジして欲しいってところ。そういう土壌を作れるかどうかどうかってのは、こちらの原作側のあれでもありますね

 

<略>

出渕「そんな感じで新作をやれるといいなっていうか、それもお客さんの声あっての事かなって言う」

と言う会話が交わされた。

 他のクリエイターがパトレイバーにチャレンジできる土壌を作ることの1つが、まずはEZYを成功させるということ、でもあるのでしょう。

 

 

 EZYは『REBOOT』がベースになるのか?、一新するのかは、未だ明らかになっていません。

 「DVD&ブルーレイでーた」2016年10月号に掲載された『機動警察パトレイバーREBOOT』吉浦監督インタビューにおいて

  • OVAから劇場版、OVAからTV、OVAからコミック、どの世界でもいいように作った。
  • 年代については大体として2026年頃

というような事を語っています。この2026年というのは、2016年の10年後という事でこの年なのだと思われます。

 『EZY』はTVシリーズからNEW OVAの延長線上にある世界で、2030年頃の話ということです(詳しくは下記参照)。西暦だけでみれば『REBOOT』よりも『EZY』の方が後の時代なわけですが、果たしてREBOOTの続きをやるかどうか……

 ただし、実写のTNGパトレイバーが小説『番狂わせ 警視庁警備部特殊車輌二課』の要素を取り込んで作られたように(小説そのままでは無い。例:泉野の性別が違う、第2小隊に配備されたレイバーの機種が違う等)、『RBOOT』の要素を『EZY』で取り込んで作られても不思議はないでしょう。

 他にも『REBOOT』は数多くあるパトレイバーパラレルワールドの中の1つという解釈で、柔軟に対応することも考えられます。現時点では何とも判断つかないですね。

 

2016年12月4日

 真木氏が岡田斗司夫氏のインターネット生番組にゲスト出演。パトレイバーの話を振られ、

岡田氏「どの辺まで算段ついてるんですか?」

真木氏「とりあえずアニメはオリンピックまでにはやりたいと思ってます」

と発言。(追記:ここで言っていたオリンピックと言うのは、冬季五輪の事とも思えないしこの時期の発言なので、東京オリンピックのことだと思われます。そして、2020年東京オリンピックは延期になりました。)

www.youtube.com

 さらにこの時点で構想として、

真木氏「今考えているのは、アニメも作ったり、ハリウッドに行って実写も作ったり、中国に行って中国語版を作ったりとかっていう事をやりたいなという」

と発言。

 

2017年3月

 ブリュッセル・アニメーション国際映画祭(ベルギー)でインタビューを受けた真木氏が、パトレイバー新プロジェクトが2030年(劇中で言えば30年後)の物語であると発言。この時点でパトレイバーの話を仕入れていたインタビュアーはアンテナが高いですね。

cultureremains.com

(インタビュアー)Vous avez gagné une notoriété mondiale lorsque vous avez produit Patlabor: The movie en 1989. Ce dernier était diffusé à la tv française et il a grandement contribué à populariser le manga et les animés dans notre société. Qu’en est-il du projet de nouveau Patlabor?

 

(真木氏)Le projet de film du nouveau Patlabor est confirmé. Les graphismes vont évoluer pour correspondre aux exigences actuelles. La plus grande différence entre la version de 1989 et la nouvelle version est l’époque dans laquelle nous sommes. En 1989, une histoire qui se déroule en 2030, c’était loin. En 2017, c’est dans une dizaine d’années.

上のページのアーカイブ(若干ページの体裁が崩れますが、本文は読めます)

web.archive.org

2017年6月13日

 アヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)に併設された見本市(MIFA)の株式会社ジェンコブースにて、『PATLABOR EZY』と銘打たれたポスターが掲示

 一番上のOlivier Fallaix氏はアメリカで日本のアニメなどを配信しているサービス・クランチロールのフランス地域担当者ということです。速報性が高い事でお馴染みにツイッターで、見本市会場から一番最初にパトレイバー新作についてツイートしたのは多分この方です。日本時間では6月13日23時の投稿。

 現地には日本からもアニメ関係者等が訪れていたので、日本語でのツイートも複数ありました。 

作品形態については、翌日14日時点で「シリーズもの」であることが明らかになっています。

 

 日本のパトレイバー関係者が新作についてのツイートしたのは、翌日の14日になってからです。 

 

 このポスター掲示は大手ネットメディアで記事になったので、世間的にはこの時に新プロジェクトを知った人々が多いようです。

nlab.itmedia.co.jp

 その後の発言(下記参照)などから、このときにはシナリオも出来上がっていないというのが分かったので、この劇場版1作目のビジュアルそっくりなポスターはEZYの内容を表しているものではない可能性が高いでしょう。パトレイバーを代表するキービジュアルなので使用した、という感じなのでしょうか?

2017年9月

 真木氏がネットラジオ番組に出演。

agonp.jp

「今新しいアニメーションを作り始めてます。作り始めてますって言ったって、まだシナリオも出来てないから。ま、一体何年にね……」

 (略)

 「原作者5人から権利の管理を任されたっていうことが一つ。でそれにともなって、じゃあ新しいパトレイバーのアニメーションを作ろうぜっていう。今まあプリプロって言うのかな、企画段階ですよね

 (略)

 「これもアニメと実写と両方やりたい。実写はハリウッド。押井さんがやるんじゃなくて。押井さんはほらもうやったからさ、パトレイバー実写やったからね」

 (略)

 「これはやっぱりハリウッドと組んでやりたいなと思ってますね。まあ夢ではあるけども、アタックをして行けば、ああこういう風にしたら出来るんだっていうのが出てくるかもしれない」

 (略)

 「いわゆるシリーズ+映画、計画中で、何年になることやらね」

と発言。

 

2017年10月9日

 山形国際ドキュメンタリー映画祭で行われた伊藤和典トークショーで、伊藤氏がEZYのタイトルを話に出し、30年後の話である旨を語りました。

https://twitter.com/pow91073581/status/917237082434572288

 

 真木氏が「新たなプロジェクトをスタート」とFB投稿してから約1年。

 

2018年8月10日

 パトレイバーの日制定に合わせ、公式サイトや公式SNSアカウントが運用開始。

 株式会社ジェンコから出されたプレスリリースには

prtimes.jp

多くのファンに愛され続け今年30周年を迎えたことを機に、パトレイバーの日である8月10日に公式HPとSNSを開設、同時にPATLABOR EZYのグッズを販売開始します。(公式HPの開設は「パ(8)ト(10)」のごろ合わせにちなみ8月10日の8時10分)

同時に昨年のアヌシー国際アニメーション映画祭(フランス)にてポスターのみ掲示された新作『パトレイバーEZY』について本格的にプロジェクトが始動したことをお知らせします。

なお、アニメ公開年は現状未定ですが、制作の進捗情報に関しては公式HP、SNSなどで随時お伝えしていきます。

と記載。

 公式SNSアカウントのプロフィール欄には、

2018/8/10新作EZYの制作を開始

と記載。

  この時に開設されたパトレイバー公式webサイトは「.tokyo」ドメイン

patlabor.tokyo

ちなみに「patlabor.com」や「patlabor.net」は2000年に第三者(恐らく外国人)によって取得されてしまってます。これらをドメイン検索で調べると、連絡先のメールアドレスに「noa」という文字が含まれていたりするので、パトに何の興味もない人が取得したわけでは無さそう。

 

 公式サイトのHTMLのメタタグには

OVAシリーズでのアニメ化から30周年を迎えた「機動警察パトレイバー」の公式サイト。作品・グッズ・出版・イベントなど、パトレイバーに関する情報を完全網羅! 「機動警察パトレイバー」の魅力を存分にお届けしていきます。

とサイト内容の説明が書かれていますが、あんまり更新されていません。*1

 

 同日、高田氏のオフィシャルホームページが更新

www.takada-akemi.net

「8月10日はパトレイバーの日」というタイトルの投稿の中に、

色々な情報を得ながらリリース予定の2020年を楽しみにお待ちください。

という一文が掲載される。

 

2018年8月31日

 始めてパトレイバーEZY打ち合わせの様子が明らかになる。

顔の見えない人物が誰なのか不明。

2020年3月追記

 その後1年以上経っていますが、公式Twitterで打ち合わせの様子みたいな「EZYのために動いてるんだな」というのが分かる投稿は(高田先生が投稿したのをリツイートしたことはあるが)公式のアカウント自らからは無し。実際打ち合わせをやってるのかやってないのか分かりませんが、ああいう画像が1枚公開されるだけでも、ファンは楽しみになりますし、作品発表まで待つ気構えというかモチベーションにもなりそうなもんなんですけどね。

 なにせ公式サイトで公開しているイベントレポート記事は、SNSで1度も「公開しました!」と告知してませんし、ファンに伝えようという意思がないようです。公式の中の人(特にSNSを担当している人)は、あまりファン寄りの発想というか心理が持てない人のように私は感じます。追記ここまで

2018年9月

 ゆうきまさみ氏・出渕裕氏がネットラジオ番組に出演。

agonp.jp

 

出渕氏が

パトレイバーっていうタイトルも今回イジーっていうてとこで、発表されてますけど、あれはまああの、これから僕らがやるんですけど。今までまあ、間が開いてしまって、まあ押井さんがやられた実写がありますけども、アニメとしては間が開いてるところがあって、そこをもう一回やり直すってかね、形として再発進する、リブートするというところでは、一度まあ僕らは関わった上でやろうと

(略)

「ただ、そのあとに関して、たとえばあのやるんだったら、逆に言うと、当時パトレイバーが好きだっていう人が。この前カラーでやったアニメーター見本市のパトレイバーREBOOTも、ある意味そういうところもありましたし

と発言。

僕らは関わった上でやろうと

の「僕ら」というのがHEADGEARの「5人全員」なのか、そうでないのかがハッキリせず。そのあとが出来るかどうかも、EZYの成否にかかっているという所でしょうから、クリエイター側としても特にプレッシャーがあるでしょうね。

2018年9月下旬

 American Film Marketという、資金調達や作品の販売などを行う見本市のような催しに『PATLABOR EZY』が参加。

www.thefilmcatalogue.com

 Animation | English, Japanese

と記載。

追記:会期が終わって時間が経っているのでページが消えました。上のページのアーカイブはこちら。

web.archive.org

2018年10月21日

 練馬アニメカーニバル2018で『機動警察パトレイバー』誕生30周年:原点とこれからトークイベント開催。

 真木氏から

「内緒の事はひとつも無いんだけど、なんであんまり最近言わないようにしてるかっていうと、ぶっちゃけちょっといつ出来るかわかんない状況に今ありましてね」

(略)

「あとそうだなあ2年ぐらいあいだをほとんど素材無しで繋がなきゃいけないってね、はっはっは」

(略)

「どういうメディアっていうか、3年後とか4年後になるのかもしれないけど、今とかなり変わってると思いますよね。配信の状況も変わってると思うし、テレビの深夜も多分形変わってると思いますしね」

という発言。

3年後とか4年後になるのかもしれないけど

とか言っていますが、その前の

「あとそうだなあ2年ぐらいあいだを~」

てとこが気になりますね。この時点での2年くらい先となると2020年秋前後になりますが、この頃に何かあるんでしょうか?

www.youtube.com

 ゆうき氏からは

「やっぱりね30年前に作ったパトレイバーの完成度高いんですよ。キャラクターなんかももう確立してますから。そうすると、それ超えなきゃならんて……」

(略)

「ハードル高いですよね。やっぱりキャラクターシフトとか、伊藤さんが書いてきたシナリオにブっちゃん(出渕氏のこと)が、これだと前と同じだしと言ったり、それでもうシリーズ構成の伊藤さん頭抱えて体壊しちゃうし……」

(略)

「本当に30年後の話ってことになりますんで、そうするとあのうキャラクターも完全にガラッと新しいキャラクターになりますんで、その連中が初代をちゃんと超えてくれるのかどうかみたいな、そこの辺も」

 という発言。

 

2018年11月29日

 高田明美氏がブログ更新。パトレイバーEZY打ち合わせの様子。

メカニックデザインのスタッフと思われる人物が顔入りで映る。右列一番奥は佐山善則氏、左列一番奥は海老川兼武氏ではないかと。

www.forbes.com

追記:公式Twitterはこのツイートをリツイートしただけ。

 

 真木氏が「新たなプロジェクトをスタート」とFB投稿してから2年。

 

2018年12月

 機動警察パトレイバー30周年記念展~30th HEADGEAR EXHIBITION~開催。会場で流されていた特報映像に「2020」という数字が表示。

↓特報を制作した会社の公式webサイトにあるWORKSのページで、その静止画を見ることが出来ます。

maxilla.jp

 

 

2018年12月15日

 機動警察パトレイバー30周年記念展~30th HEADGEAR EXHIBITION~内で、伊藤和典氏・井上伸一郎氏(ニュータイプ元編集長)トークイベント開催。

 HEADGEARでシリーズ構成の伊藤氏が

後半の構成を固めているところ

(略)

「最初の時代から30年後の話」

(略)

2030年くらいの話

(略)

TVシリーズからNEW OVAの延長線上にある世界

(略)

テクノロジーはある程度諦めてる。パトレイバーって未来を描くと言いつつも、割と現在の事をやってたりするじゃないですか。だから、拾えるところは、未来はこんなになってるかもね、みたいのは拾うけれども、あんまりそこに力を注がない、ていう。SFになっちゃうとパトレイバーじゃなくなっちゃう。あくまでも日常ベースの話が出来れば良いなって思います

と発言。

webnewtype.com

 「後半の構成を固めているところ」と具体的な進捗状況が明かされました。後半に取りかかっているということは、あたりまえですが前半は出来ているのだと思います。登場キャラクターが決まらない段階で、前半や後半と言ったシリーズ構成を固めるってのは聞いた事が無いので、どのようなメイン・キャラクターが登場するのかは決まっているのでしょう。 

 日常ベースの話が~という点ですが、昔からアニメパトレイバーは「焼き魚定食志向の生活アニメ」という標語と言うかスローガンみたいなものがある、という話があるのはHEADGEARの方々から出て来ていた話です。

 しかし、30年経ち色々なシリーズや映画が出て来たうちに、観客がパトレイバーに持つイメージが色々と変わってきたようです。Twitterあたりで漫画版のコマを添付したネタが、クラスタを分けたエリアで延々とRTされてたり、やらた高尚な作品だと持ち上げたりする投稿や評判だけを聞いてる人の中には、パトレイバーは社会の問題に鋭く切り込む作品みたいな認識を持ってる人もいるようです。確かにそういう漫画や映画もありますが、ベースとしてはやはり日常ベースの話でコメディ色がある、と言うのが作品に触れたことの無い層にあんまり伝わっていないのではないかと思ったりします。実写版である意味その再認識が行われた気配があるのですが、EZYで更に再認識が行われるのではないと期待しています。

 さらに

(実写の話をした後)

あれじゃないよねってところから、なんか新しいことをやろう。でその報告は一応押井さんにもしてあるわけですよ、そしたら押井さんは「お手並み拝見」と。

と言われたと。 EZYに押井氏が参加するのかしないのか現時点では不明ですが、この言い方だとしないような感じが漂う発言。

 さらに会場では質疑応答があり、バビロンプロジェクトはどうなっているのかという趣旨の質問がされました。伊藤さんからは「何となく一段落した感じになっていて、それ以外の計画(筆者注・公共事業的な物のこと?)が動いているんじゃないのかな、みたいな感じになるのではないかな」程度の答えしか出ませんでした。

2019年12月28日追記

 28日にユナイテッドシネマ アクアシティお台場であった4氏(伊藤氏、押井氏、鵜之澤氏、真木氏)トークイベントで、押井氏本人の口から新プロジェクトに関わっているか、どうかが、語られました。

www.nicovideo.jp

ーーー追記ここまでーーー

2019年8月4日

 北海道・とまこまい港まつりの特別企画でゆうき氏・高田氏のトークイベント開催。

www.nicovideo.jp

このイベントで、

 みんな他に仕事があって忙しいので進捗は遅いが進んでいる。もう少し待って欲しい

という趣旨の発言があった。

 

 パトの日が制定され、「本格的にプロジェクトが始動したことをお知らせ」されてから、約1年。

2019年8月下旬

 CD「機動警察パトレイバー Early Days 30th Anniversary Edition (UHQCD) 仮」の情報がネット解禁。 

 AmazonHMVなど多数のオンラインショップの商品説明欄に

2019年に30周年を迎え、現在は2020年の新シリーズ「PATLABOR EZY」に向けて期待が高まりだした「機動警察パトレイバー」。

という一文が掲載される。

---2019年12月追記---

 12月に入ってもこのCDの事がネット記事とかでも出てこないので、どうやら発売変更か延期になった模様です。

 ---追記ここまで---

2019年11月

 真木氏が「新たなプロジェクトをスタート」とFB投稿してから約3年。

 

 2019年11月12日現在このような感じです。真木氏が最初の頃に語っていた、海外版やハリウッド実写の構想ですが、その後どうなったのかも気になります。しかしやはり作品がいつ頃目に出来るかが注目点でしょう。

 真木氏が最初の頃に言っていた「オリンピックまでには」は、今も生きている目安なのかや(東京五輪のことなら、まだ8ヶ月くらいありますが。追記:2020年東京オリンピックは延期になりました)、「2020」という具体的な数字は何かヒントになるのでしょうか?その割には進捗が遅いようなことも言っているのも気になります。それともまだ3年とかかかるんでしょうか……

 

(最初にこのブログ記事を書いた時はここまでで終わり。これより下に追記が始まる。)

 

2019年11月16日

 練馬アニメフェスティバル2019で伊藤氏トークイベントが開催されました。

www.youtube.com

EZYの大きな新情報というのは無かったようです。補足情報としては、

最初「2020年には出したいね」って言ってたんだけど、それがちょっと間に合うかどうかっていう状況で、一応舞台は2030年位、今から10年位先っていう所を想定してやってます。

という発言。「間に合わない」とは言っていないので、2019年11月時点では2020年度に間に合うか微妙な所だったのでしょう(ここの箇所を書いた2020年1月時点ではどうだかわかりませんが)。(追記:その後、新型コロナの感染拡大で公式ファンサイトのオープンも春から8月へ延期など影響があったので、2020年中に見れるかかなり怪しくなりました)

 他にはEZYの東京にはスカイツリーが無いという情報。スカイツリーは映すと知的財産権がどうのという話があるので、その辺の事情からなのでしょう。

 

2019年12月8日追記

 EZYに直接関係あるか分かりませんが、こういう上映イベントがありまして、この登壇者たちのトークはぜひ聞いてみたいものです。

prtimes.jp

■ユナイテッドシネマ アクアシティお台場での上映会
会期中の12/28にはユナイテッドシネマアクアシティお台場にて、本年で30周年を迎える『機動警察パトレイバー the Movie』の上映会&トークイベントを行います。
チケットはチケットペイにて2019年12月9日(月)20時より販売を予定しています。
詳細はパトレイバー公式Twitterにて発表いたします。

登壇者:HEADGEAR押井 守氏・伊藤 和典氏、本作プロデューサー真木 太郎氏・鵜之澤 伸氏
司会:鈴木咲

 

追記:動画が公開されました。 押井監督の口から新作への関与の有無がハッキリ語られたのが注目点でしょう。

www.nicovideo.jp

2019年12月22日追記

 公式ツイッターによると

 という事なので、残りのシリーズで展示会をやり切るころに「EZY」が作品として陽の目を見る雰囲気が漂います

 残るは作品としては、TV・NEW OVAシリーズと、映画のパト2、WXIII、ミニパト、さらに漫画版やTNGパトレイバーの扱いはどうなるのかも気になります。

追記:次はTVシリーズ・劇場版2作目であるパト2の展示会だそう。

https://twitter.com/patlabor0810/status/1327619373058510849

---追記ここまで---

2021年12月追記

 2022年1月14日~2月13日に「TV-劇パト2」の展示会が茨城県土浦市で開催されます。この時期にTV~劇パト2を扱う展示会開催という事ですが、初期OVA劇パト1展は大阪、東京開催の後に名古屋や新潟で行われ、途中趣旨の違うポスター展や企画展が中断はあるものの期間としては1年前後やってたことになります。

 展示会は他にもWXIIIやミニパトなども控えてるはずです。TV-劇パト2展も同じような展開期間で、企画展シリーズが終わる頃にEZYがお披露目される場合、まだまだ時間がかかりそうですがどうなるでしょうか?それとも、最後の展はEZY展開と時期が被るように開催したりするんでしょうか?

---追記ここまで---

 

 漫画版は単独で展示会をやっても不思議ではないですし、TNGは前述したラジオでの出渕さんの発言からすると、「パトレイバー」の名を冠した作品を表現方法の違いで分ける気がないように感じられたので、何かしらやっても不思議ではない気がします。

 事実、神奈川県で行われたデッキアップイベント時に、同じ敷地内にある施設でアニメのポスター展示などが行われ、ヘッドギアの高田さんがその様子を自身のTwitterアカウントに投稿しています。現在稼働中の公式も一応下記のような投稿をしています。

  実写の衣装や小道具はハウステンボスにまだ保存されてますし、劇中で使われた撮影用のクォリティの高いパト2仕様ヘッドギアも、過去のツイッター投稿からするとデッキアップやっているオノエンジニアリングにあるようですし。

2021年7月追記

 ハウステンボスにあったTNGイングラム立像は解体され、東京・八王子まで輸送されました。輸送の様子を見かけた一般の人によってツイッターで報告され、結構リツイートされていたのでご存じの方もいると思います。(この事はパトレイバー公式ファンサイトの生配信番組で触れられ、今はデッキアップのオペレーションも行っているオノエンジニアリングにあることも言及されていたので、現在の公式である株式会社ジェンコが何らかの形で関わっているのでしょうか?)

 この世には、立像とデッキアップ用の機体が2体存在するわけですが、立像の今後が気になります。どこかに再設置されるのか、デッキアップ用のスペアパーツにでもなるのか……。

 出来れば東京湾岸沿いにでも設置されれば良いんですが、ハウステンボスにあった時のように関節の布地に雨水がたまり放題の惨劇を繰り返さないで欲しいですし、どうせ固定関節なのでキャンバス部を布状の物ではなく樹脂などで表現するとか、海辺設置なら塩害防止処理をしないといけないでしょうね。

---追記ここまで---

2020年3月4日追記

 公式ツイッターで以下のような投稿がありました。

この裏面の最下部に「パトレイバー特車二課・分室」という公式ファンクラブのことが書かれています。2020年4月スタートと記載されており(追記:コロナの影響で延期)、さらに

新作「PATLABOR EZY」ニュース配信

とあります。括弧つきで(2020年8月以降)と書かれているので、少なくともこの時期までにEZY(ティーザーや特報的な物はともかく)本編そのものが陽の目を見ることは無いってことでしょう。EZYニュース配信が8月以降とありますが、8月10日の「パトレイバーの日」は何か大きい発表をするのに持って来いな日ですし、この頃に何か発表があっても不思議ではないでしょう。

 テレビ作品だとした場合、この頃に番組改編期があるのは8月前だと7月、後だと10月です。 テレビ作品だとしたら、番組改編がある10月か、それより後ということに。8月前だとすると、7月開始になるはず。

 しかしその場合、有料ファンクラブでEZYニュース配信が行われるのが、<仮定で>放送始まっているであろう8月以降ってのは変です。有料ファンクラブなら普通1、2ヵ月前から情報出しは始めるでしょう。そう考えると、仮定にしても8月までに始まる事は無いのではないかと。ただし!番組改編などが関係ない動画配信系で公開されるとかなら、この限りではありません。

 そして10月に開始できないと、真木プロデューサーが新プロジェクトの話が出始めた頃に言っていた「オリンピックまでに」どころか、2020年中のお披露目はかなり厳しくなります。まぁ2020年度ということなら、3月中までになるんですが……(追記:2020年東京五輪は延期になりましたので、ある意味時間的余裕が延びました。)

 最近のアニメは開始の半年くらい前に何らかの発表が行われることが多いです。もし10月開始だとした場合、その半年前と言うのが4月です。公式ファンサイトの募集が始まるのも4月中旬。募集する手前、情報としても広く拡散するよう発表するのは当然でしょうし、何か大きな情報発表と共に募集開始告知を合わせて行うんでしょうか?

 しかし、上でも書いたように各地で開催しているパトレイバー展について公式は「新作に向けて過去30年の作品の中身を1シリーズごとにおさらいしていく、という意図をもって開催」と言っているのが引っ掛かります。先日名古屋で開催されたのは「OVA劇パト1展」で、まだテレビ・NEW OVAシリーズ以降をメインにしたのをやっていないし、今のところ今後の予定も出ていないんですよね。

 放送時期以前に、EZYというシリーズのあらすじや登場人物に関する情報がいつ発表されるのか、これがまず何時なのかって話ですね。声優発表とかはその後でしょう。

ーーー追記ここまでーーー

 

2020年3月25日追記

 2020年東京オリンピックは延期になりました。2016年12月のネット配信番組で真木プロデューサーが「オリンピックまでにやりたい」と発言した後、HEADGEARメンバーや真木P本人が遅れているという話をしていますが、果たして2021年のオリンピックに間に合うのでしょうか。

 ーーー追記ここまでーーー

 

2020年4月2日追記

 ぴあMOOKから「泉野明×ぴあ」という本が発売されました。この本にはヘッドギアメンバーのインタビューが掲載されており、EZYの98式AVイングラムのことについて新たに明らかになったことがあります。気になる方は購入をお勧めします。

機動警察パトレイバー 泉野明ぴあ (ぴあ MOOK)

機動警察パトレイバー 泉野明ぴあ (ぴあ MOOK)

  • 発売日: 2020/03/31
  • メディア: ムック
 

ーーー追記ここまでーーー

 

2020年7月17日追記

プレスリリースがあり

prtimes.jp

 ここに

・ 制作中のEZY最新情報をお届け「EZYニュース」
※EZYニュースは2021年1月から不定期での配信となります。

ブログ形式の会報は毎週更新!毎週新しいパトレイバーの情報が手に入ります!

と記載。

 2020年3月に公にされたチラシには、EZYニュース配信は8月以降と記載されていましたが、2021年1月からと変更。EZYニュースの配信時期からすると、来年はともかく今年中に本編にお目に掛かれる率は低そうと言ったところでしょう。

 元々2021年1月も2020年8月以降だから間違いでもないんでしょうが、普通そこまで先とはあんまり思わないのでは。アニメ業界でも新型コロナの影響で放送延期する作品が多発しています。まぁ、中には放送前に全話の完成宣言するアニメもありますが、EZYもコロナの影響を受けたんでしょうか?

ーーー追記ここまでーーー

 

2020年10月25日追記

 新潟で開催された「がたふぇす」で伊藤さん、真木さんの参加したトークイベントが開催。その最後でEZYについて真木さんから2023とか2024年という言葉が出て来ました。まだそれなりに時間が掛かるようです。

youtu.be

真木「で、いまEZYって新しい作品を作っていますけども、たぶんその今の感じから言っても、皆さんがご覧になれるのってのは、2023年か4年…

伊藤「2年か3年ぐらいになりませんかね?」

真木「え、そんな早く出来んの?」

伊藤「いや、俺は分からない」

真木「作んのはあなたですから」

伊藤「俺が書き上げれば……」

真木「なんかずいぶんそういう意味で言うとね、あの何年か先になるんですけど(略)」 

2016年末にオリンピックまでにはと言っていた以降、あとどのくらい待てばいいのか分からない状態でした。

 知ってる限りでは、練馬アニメカーニバル2018で真木さんの「3年後とか4年後になるのかもしれないけど」発言以降、具体的な年が発言されたの久しぶりです。受け取り方次第でしょうけど、どのくらい待てばいいのか分からない状態からは脱せましたね。

ーーー追記ここまでーーー

 

2021年1月3日追記

 2020年12月末にシド・ミード追悼イベントが日本で開かれ、出渕裕さんとパトレイバーではデザイナーとして参加したことのある河森正治さんらが登壇しトークが繰り広げられました。この様子は12月30日まで配信。

news.yahoo.co.jp

 そのトークショーの中で、パトレイバーEZYでも河森氏が関わるという旨の話がありました。河森氏は過去のパトレイバーでレイバーキャリア(劇場版以降に使われたゴツイデザインのやつ)や航空機などのメカデザインをしており、EZYでも同様に車両や航空機のデザイン依頼をしたそうです。これに関しては、2020年8月10日にパトレイバー公式ファンサイト内で行われた出渕氏へのインタビュー生配信の質問コーナーでレイバーキャリアの話が出たとき、キャリアが(構造的に無理なく)曲がれるよう河森氏が今考えてるという話が出ていたのも記しておきます。

 あと実現するかどうか分からない段階の話のようですが、河森氏がプロデューサーの1人として名を連ねている2025年の大阪万博。その万博とEZYでリンクできないか?というような考えも持っているなどの話がシド・ミード追悼イベントでありました。

travel.watch.impress.co.jp

ーーー追記ここまでーーー 

 

 

 EZYの内容や我々が目に出来る時期はいつなのか、ハッキリしたことを伺い知ることはできません。しかし、フィギュアやプラモデルといったグッズや、漫画愛蔵版の発売予定(2020年毎月刊行予定との話)が、来年(2020年)に固まっているわけです。

 それから、大抵のアニメは半年ほど前に(中には1、2ヵ月前というのもありますが)、情報解禁としてビジュアルか一部の声の出演者、監督あたりが発表されます。EZYがそれらと大幅に違うようなことが無ければ、「情報が出るかも?」と期待できる時期というのがあります。

 現時点では作品の発表形式(無料や有料のチャンネルで放送するのか、ネットの有料や無料の動画配信でやるのかと言ったこと)が分かりませんが、地上波や衛星放送の無料チャンネルでの放送であれば、番組改編時期からある程度時期は絞り込めます。1月、4月、7月、10月です。既に1ヵ月半を切っているので1月はかなり微妙でしょう(1月は無かった)、4月も今月来月辺りに情報が出なければ可能性は低くなるでしょう。

 7月は真木氏が当初「この頃までには」と言っていたオリンピックが始まります。その半年前は1月です。この時期に何らかの発表が無ければ、7月開始の可能性は低くなります。(1月を過ぎましたが何にも情報が無い)追記:2020年東京五輪は延期になりました。

 残る10月だとすると、5月頃という具合。この春頃には、アニメの大きなイベント「アニメジャパン」があります新型コロナウイルスの影響で中止)。そう言う所でなんらかの発表する可能性もあり得そう。 

 アニメの情報解禁は小出しにされる(特に出演声優について)ことが非常に多く、パトレイバーの様な組織の話は、当時人物も多めなことが予想されますから、かなり小出しにされるか、1、2ヵ月前から毎週くらいの勢いで情報を出すこともあり得るかも。

 

2020年4月22日追記

 新型コロナの影響がアニメ業界にも出て来たようで、延期や再放送などが行われていますが、こうなってくるとEZYが我々の眼に触れる時期と言うのも見当が付かなくなってきます。

ーーー追記ここまでーーー

 

2021年4月27日

 パトinfo第9回で、EZYについて「今年の8月10日、パトの日には何かしら大きなお知らせをしたい」 という発言があった。 公式ファンサイト会員向けには4月から情報を出すが(この動画が27日に公開なので4月残りの日数は数日。30日の夜までには何か情報が出てくるんでしょう)4月からの情報は、パトの日までの前哨戦ということらしいです。  

【パトレイバー公式】パト・インフォ 2021年4月号 #09 YouTube出張版 - YouTube

2021年4月30日追記

 公式ファンサイトのトピックスにて、ファンサイト会員向けEZY情報発信が4月には出来ず延期になることが告知された。

patlabor-fc.com

トピックスは会員でなくても見れます。

---追記ここまで---

 

2021年6月15日追記

 6月11日、公式ファンサイトで脚本・伊藤和典氏へのインタビュー動画後編が公開されました。この中で『EZY』に関する幸先の良い知らせがありました。有料サイトのコンテンツなので、そのまま書くわけにいきません。

 このページの上の方でも、伊藤さんがシナリオ執筆状況について何回か公の場で語っていたことは追記してきました。しかし今回の動画を見て私が言えることは、

シナリオ執筆については、今後追記する必要が低下した。

という書き方で皆さん察しがつくと思います。繰り返しますが、幸先の良いことですので。

あとは絵コンテや作画なりの現場の作業になるが、そっちの方はどうなっているかちょっとよく分かりません。

とのことです。

---追記ここまで---

 

2021年7月22日追記

  7月14日に、以下のようなプレスリリースが出ました。

「PATLABOR artworks展」今夏、渋谷マルイにて開催決定!新作イラスト含む70作品、一挙公開!|株式会社ジェンコのプレスリリース

今回、開催されるアートワークス展で

新作「PATLABOR EZY」のティザービジュアルの発表

もあると記載されています。ティザーとは「じらし」とかいう意味です。多くの事柄を明らかにせず、好奇心や興味を掻き立てるために行われる広告を「ティザー広告」とかいうのですが、今回は広告ではなくビジュアルです。

 今までにEZYのビジュアルというのは、一番最初に公開された劇場版第1作のビジュアルとそっくりのイングラムの上半身を横から見た物と、イングラムの立ち姿の横に指揮車がいる物と、ふたつありました。

 劇場版そっくりのは意味は未だ不明ですし。立ち姿の方ははモデラーの人がある程度自由にやったみたいなので、EZYの設定やストーリー内容に沿ったものではないみたいです。

 今回どんなビジュアルが公開されるのでしょう?じらしなので、キャラとかそのものズバリが分かるものではないと思いますが、色々と想像や妄想を掻き立ててくれるものだと思いたいです。

---追記ここまで---

2021年8月8日追記

  上の7月22日追記で書いた、PATLABOR artworks展でティザービジュアルが発表されています。撮影可能な物が置いてあり、行った人がツイートしてます。

https://twitter.com/DummyDummyParty/status/1424212490276147203

https://twitter.com/Orion71Alfort/status/1424215972747956227

イングラムの格好をした物が水たまりに写っています。ぱっと見だといくつかデザインが変更されたものです。

変更点

  • 肩のパトライト、零式やピースメーカーのような片持ちだが、クリアパーツが角ばっている。
  • 左(水面に映っているので)肩外装の形状。右のは全部が見えないんですけど、丸みとかが今までのままのようにも見える。
  • 腕の盾にPOLICEと英語表記
  • 前腕の外装の色分けが無い
  • 股のライトに黒丸の部分がある(以前の設定画にもパーツを止めるネジっぽい丸いのがあったんですが、今回のは大きさが結構大きいような気がします)
  • ナンバープレートがない

・・・こんなところでしょうか。過去のEZYビジュアルの事があるので、これが本当にEZYに登場するものなのか判断付かなく半信半疑ですが。

---追記ここまで---

 

2022年5月7日追記

 5月7日に出渕裕氏のトークショーが開催されました。

jungle-scs.co.jp

Twitterで検索すると、参加した方のツイートが複数出てきます。それによると、パトレイバーEZYのことも話題に出たようす。

twitter.com

twitter.com

 

これらの複数の情報によると、パトレイバーEZYは

  • HEADGEAR・伊藤和典氏によるシナリオが脱稿済み(※去年夏に既報)
  • 絵コンテ作業中
  • パイロットフィルム制作中 

    パイロットフィルムとは、パイロット版 - Wikipedia

  • 総監督は出渕裕氏(シリーズ中のいくつかのエピソードも監督するらしい)
  • シリーズもの(※これは2017年アヌシー映画祭見本市のポスター発表時に既報)
  • 配信らしい(配信オンリーなのか、放送+配信なのかが知りたいところ。テレビシリーズではなくたぶん配信とのツイートもある)
  • 2030年代が舞台(※既報)
  • TV・OVA・劇場版と繋がりがある世界の話(※今までTVとその続編であるNEW OVAの続編という話が何度も出ていたが、今回劇場版というのは個人的に初耳。WXIII?新解釈のタイムライン?)
  • バビロンプロジェクトが完了した世界を感じさせるニュアンスがあったというツイートも(バビロンプロジェクトについては、伊藤さんの発言が過去にあった。このページの上の方で扱ってます)
  • 今までのキャラクター(おそらく初代特車2課メンバー)も登場するかも(※「かも」の話は、以前からHEADGEARメンバーにより発言あり)
  • 本編が見れるのは再来年(2024年)頃?(人によって書き方のニュアンスが微妙に異なるが、早くてこの頃、この頃に出せたらいいな的な発言があった模様)

というような感じ。人によって書き方に差異があるので、これらの情報を鵜呑みにし過ぎるのは危険ですが、今回はEZYの監督が誰なのかが明らかになったのが一番ビッグニュースでしょう。

 年代の話題から気になる人も多いであろう、98式AVイングラムはどうなっているのか?という話ですが、これは2020年4月発行の「機動警察パトレイバー 泉野明×ぴあ」という本の出渕氏インタビューにおいて、EZYの主役機も98式AVイングラムと明言。外見は少しいじるかもしれない(※2021年発表されたティザービジュアルのイングラムはそうなっていた)、中身は新技術が付加されているかも、結果的に同じ機体を30年使っていることになるから名機ですね、というような内容です。

 出渕氏はパトレイバーでは一貫してメカニカルデザインを担当。TVとNEW OVAでは2本の脚本(TV「ジオフロントの影」は氏の脚本家デビュー作。もう1本のNEW OVA「雪のロンド」は脚本・絵コンテを担当)、劇場版『WXIII』でスーパーバイザー(他にも色々)。『REBOOT』で監修を担当されていましたが、EZYでは総監督ということになるようです。

---追記ここまで---

 

2022年7月12日追記

 7月10日に公式ファンサイトの生配信企画番組で、パトレイバーEZYのパイロット版が来月公表になるという話があったようです。

twitter.com

 私はもう公式ファンサイトに加入していないので、細かい文脈などは不明です。この複数のツイートからわかるのは、パイロットが近々公開されるという点のみ。上の追記(5月7日付)でも書きましたが、出渕さんトークイベントで言われていたパイロットフィルムのことでしょう。トークイベント参加者のツイートには、パイロット版は作っているが公になるものではないかも、という趣旨のことを言ったというものもあったのですが、今回の情報では公開される模様。ただ、これが公式ファインサイト会員限定とかなのか、そうではないのかは不明。

 そもそも最近の作品でパイロットフィルムを作るというのはあんまり聞かないというか、DVD/BDとかに収録されていないだけで、今でもこういうスポンサーや放送局、出資者に見せる用の映像を作ることは常態的に行われているのでしょうかね?そう考えて思い出すと、EZYと同時に株式会社ジェンコが扱うことを発表した『PLUTO』のアニメは、海外のアニメ見本市において同社のブースで映像(おそらくパイロットフィルム版)が流されていたのがあったので、やはりパイロットフィルム制作は今も行われているとみてよさそうです。逆に言うと、何年も前から話の出ているEZYにこういったフィルムを作るということは、スポンサーや出資者、共同制作会社などを集めるのに苦労しているということなのでしょうか?

 株式会社HEADGEARからパトレイバーの権利管理を任されている株式会社ジェンコは、アニメスタジオではなくプロデュース会社です。なので、アニメを作ってくれるアニメスタジオがいないとどうにもなりません。こういう会社の形態からも、パイロットフィルム制作は必須なのかもしれませんが、細かいことはわかりません。

 まぁ気になるのは、パイロット版という性格上、全員でないとしてもEZYの主人公が出てくる可能性が高いんでしょうけど、気になるのは喋るのか喋らないのかという点ですね。昔のパイロットフィルムなどではキャラクターは仮の声優がキャスティングされ、放送時とは異なる場合などがありましたが、今回の場合どうなるのか。伊藤さんがEZYの脚本を脱稿してから1年以上経っていますし、さらに声優ラジオなどを聞いていると「来年、再来年の作品のオーディションを受けることもある」という話もたまに聞きますし。EZYも主要キャストが決まっていても不思議ではないでしょう。

 ただ、これまで小出しどころではない情報の少なさだったし、5月にトークでも出てくるのが2024、25年とかいう数字が出ており、そこそこ先である可能性を考えると、いきなり声優キャストを発表するとも思えないですね。セリフなしとかになるのか?

 そして7月24日にワンダーフェスティバルで「機動警察パトレイバーぶっちゃけトーク!」と題し、海洋堂専務・出渕さん・田島さんのトークイベントがあります。この際に何か発表があるのか。さらに8月10日「パトレイバーの日」に、公式側からファンサイト会員以外の人々に向けてEZYの具体的内容(あらすじ・スタッフ・制作スタジオなど)について、何かしらの発表があるのでしょうか(今まで出されていた情報は、ポスターなどビジュアル面のみ)。

---追記ここまで---

 

2022年7月16日追記

 公式ファンサイトに以下のような告知が出ました。

patlabor-fc.com

思うところがあるので、後で加筆します。

 公式ファンサイトの更新から遅れること6時間以上、作品公式サイトにも情報が掲載された案内が出ました。

この画像は2021年8月に公開されたビジュアルです。画像は数多くパトレイバーのパッケージやポスターなどグラフィックデザインを担当した、田島さんによるもの。

 この画像を見た人の中には、人物がCGぽいためか「EZYは人物も3Dモデリングを使用したアニメ作品」なのかと思っている方もいるようですが、個人的にはこれは田島さんの持ち味というかテイストによるものではないかと思います。田島さんは80年代90年代からいち早くコンピューターを使用した実写や模型の合成などでパトレイバーの各種グラフィックを制作しており、2000年代に入ってからも模型+3Dモデリング合成を使用したグラフィックを制作しています。その流れを知っていると、このEZYビジュアルの人物が3Dモデリングによるものであっても不思議ではないかなと。EZYはたぶん『REBOOT』のような、人物は手描き+レイバー(3D)なのではないかと思います。

 このツイートの引用リツイートを見てみると、英語圏の反応がいつになく目立ちます。ただ、現段階でパイロット版のWeb公開は出来ないと公式ファンサイトの記載もあるので、web公開が解禁されるまでは海外ファンが見ることはできないでしょう。

 そして、告知ページで「EZYの監督が出渕さん」であると、さらっと書かれています。今年の5月に出渕さんトークショー(氏個人を取り上げたもので、パトレイバーのものではない)でご本人から、EZYの総監督をすると発言があり、それがSNS上である程度話題になったのは上の追記でも書きました。

 しかし、この情報はパトレイバー公式から(もう会員ではないので公式ファンサイト2期目で報じられたかは知らない)対外的に発表されたことはない情報です。ファンサイト以外の一般のファンに向けたEZY情報発表というのは、上記ビジュアル以外はほとんどありません。

 そういう状況の中で、「監督が誰になるのか」は重要度の高い情報にもかかわらず、毎月10日のパトレイバー情報告知日に大々的に発表するのかと思いきや、さらっと周知のことのかのように書かれています。関わる人間の中で、情報の共有や情報の出し方など方針がないのでしょうか?情報出しに計画性があるのかないのか、非常に謎です。この情報はファンが良い反応をするだろうから、こう発表しようとか、考えているとは思えないですよ。

 公式ツイッターを稼働させている会社と、公式ファンサイト運営側は重複する人員とそうではない人員がいるみたいです。これに関して、先日のスペース(音声配信)で公式ファンサイトは人手が少ないのが伺える発言がありましたが、それならそれで人員を補充しない偉い人も、どういう考えでこんな状態を続けるのか。年会費1万円で会員それなりにいるはずなのに。

 

 同様にEZYのシナリオをHEADGEAR伊藤さんが書き上げたという情報も、去年の今頃に公式ファンサイトでご本人により明かされ、今年5月の出渕さんトークショーでも語られましたが、これも2022年7月に至っても公式ツイッターで発信されていません。

 こういう情報を誰もが見れる公式ツイッターアカウントで一般のファンに全く知らせていないので、「パトレイバー EZY」などで検索すると、企画自体の存続について疑念を抱いている人の多いこと多いこと。これは日本語だけでなく、英語でも同じ反応です。

---追記ここまで---

 

2022年7月18日追記

 ツイッターでスペース第2回配信が行われました。

ゲストにHEADGEARの伊藤さんが登場するのですが、このスペースを『REBOOT』の吉浦監督が聴いていたことから、EZYでも監督をやって欲しいというような話をしています。これを聞くと、現時点では総監督出渕さん以外のシリーズ監督らについて、完全人選が決まっている訳ではなさそうですね。それと伊藤さんはパイロット版はすでに見たそうです。そしてパイロット版には直接関わってないないとの事。

訂正:伊藤さんは吉浦さんに新しいのを作ってほしいと言っていたので、EZYのあとにという意味のようです。過去に出渕さんも

2018年9月追記分追記分(ネットラジオの発言)

形として再発進する、リブートするというところでは、一度まあ僕らは関わった上でやろうと」

(中略)

「ただ、そのあとに関して、当時パトレイバーが好きだっていう人がたとえばやるんだったら。この前カラーでやったアニメーター見本市のパトレイバーREBOOTも、ある意味そういうところもありましたし」

機動警察パトレイバーREBOOT」公開記念イベント生中継での発言

「いろんな人に、パトレイバーの好きな人に、パトレイバーにチャレンジして欲しいってところ。そういう土壌を作れるかどうかどうかってのは、こちらの原作側のあれでもありますね」

という流れがあるので、EZYのあとに新シリーズとして作ってほしいという意味なら矛盾はありません。

---追記ここまで---

 

2022年7月24日追記

 ワンダーフェスティバルのステージ配信が行われ、その中で『機動警察パトレイバー ぶっちゃけトーク!』が行われました。

www.youtube.com

 そこで、出渕さんからパトレイバーEZYについて情報が発表されました。その情報というのは…

  • パトレイバーEZY(イズィ)命名は伊藤さん。EZYの読み方は「イージー/イジー」のように伸ばさず、さらに「ジ」より「ズィ」の発音で「イズィ」のように私には聞こえます。)過去のネットラジオとか思い出すと、出渕さんはいつもこの発音でした。伊藤さんはイジーに近いかも。この辺は聞く人によって違うので、公式がwebサイトや何かの度に出すプレスリリースでカタカナ表記で読み方を記載出してくれるとハッキリするし、浸透するでしょうが、ともかく「イージー」の発音ではないのは確かです。EZYの意味も伊藤さんが知っているらしい。   追記:商標検索すると、株式会社ジェンコが「EZY」で取得しており、商標(検索用):EZY\イジー、(561)称呼(参考情報):イジー,イイゼットワイとなっています。→ 

    www.j-platpat.inpit.go.jp

    追記:昔過ぎて忘れてました。2017年6月のアヌシー映画祭で、EZYと文字の入った最初のポスターが掲示された数日後に、伊藤さんがツイッターで「イジー」と読むとツイートしてました。
  • 早くて再来年(2024年)
  • 絵コンテ作業に入っている(第1話は絵コンテはできている)
  • パイロット版は90秒ほど
  • イングラムが使われている(過去にはピースメーカーやヴァリアントの名を挙げて要望(スポンサー側や監督の?)新型を登場させたが…現実的に考えるとイングラムを使い続けるはず、という話も。EZYでもイングラムが使用されるという話は、2020年春出版の「泉野明ぴあ」にて言及されています。
  • 第1話があるので・・・(察してくれ的なニュアンス。上記にもあるようにシリーズと言うことでしょう)シリーズものであるというのも、かなり前から出ており、最近も伊藤さんの発言からも判明していました。
  • アートワークスは田島照久さん(実写版以外のパッケージやポスターなどアートワークスはずっと田島さん)
  • パイロット版静止画像が3枚発表(ツイッターで検索するとスクショがたくさん出てきます。この中に98式AV・イングラムの画像がありますが、2021年8月に発表されたティザービジュアルに映っていた物と酷似しており、あのビュジュアルは内容をちゃんと表したものであったことが判明。そしてずいぶん前に公開された、青っぽい色調でなぜかボロボロのイングラムが後ろ向いて立っていて脇に指揮車がいるビジュアルは、EZY内容を表したものではないのがハッキリしました)
    • 静止画1:ビル街?の道路に警察用レイバーキャリアとパトカー(隊長用ミニパト?)が停車しており、パトカーに前向きで両腕を組むように屋根のあたりに乗せ、レイバーキャリアの方を見ている特車2課のユニフォームを着た人物(REBOOTの隊長のように、髪をまとめている)がいる様子。
    • 静止画2:レイバーキャリアがデッキアップし、ロックが外れた状態でキャリアからまだ降りていないか、乗ったばかりでロックされてないイングラム。(赤色回転灯が回っている。イングラムは、肩の赤色回転灯や肩の外装パーツ、頭部右側パーツ形状が変更されている。キャリアにイングラム用の枕みたいな物がある)
    • 静止画3:イングラムが黄色いレイバーを鎮圧している最中(イングラムの盾の黒色部分にPOLICEと白字で書いてある。黄色いレイバーは腕の形がある程度分かりますが、そのほかは形不明。お馴染みさんがリニューアルして…という話をしてましたが、腕の形状はキュマイラやブロッケンぽいようにも見えますが果たして……
  • レイバー以外も3Dモデルを使用するようです。静止画1のレイバーキャリアは3Dモデルを使用した物のようで、現段階ではその脇のパトカーは手描きだそうですが、これも3Dモデルを使用したものになるそう。
  • 音楽はあの口ぶりからすると、当然川井憲次さんのようです。

 テレビ放送なのかそれ以外の配信やOVAなどの販売なのか、形態については過去の発言でも曖昧な感じでしたが、現在も流動的でまだちゃんと発表できる段階ではなさそうですね。

 それと2022年7月に入ってからの追記で、パイロットフィルムの目的について推測したのですが、その辺のこともおっしゃってました。趣旨としては、

  • 制作現場でどのような問題が発生するか(おそらく3Dモデルを利用しセルルックなスタイルで作る上でのとか、そんな感じのことでしょう)
  • クライアント系の問題(ここでいうクライアントはジェンコのこと?とした場合は、出資社集めとかそういうこと?※ジェンコはアニメスタジオを持たないプロデュース会社です)
  • 皆さんへの発信

などの意味合いを含めた総合的な目的のために、パイロットフィルムを作った。ということのようです。

 個人的に感じたことですが、レイバーキャリアはデッキアップしていない状態でも割と巨大に描かれることが多く、人物比でもかなり巨大なイメージがあります。しかしパイロット版の静止画を見ると、レイバーキャリアの大きさが今までのものよりサイズが小さいように見えます。

 イングラムの人物比も過去のアニメ(特にテレビシーズ初期)では結構バラバラだったりしたのですが、3Dモデル化されることでサイズ感の統一がしやすいので、こう見えているのかもしれません。あと、街で見かけるトラックやダンプカーで見たことのあるであろう、タイヤホイールの細かいところが描画されるようになったのも関係しているかもしれません。

 パイロットフィルムの静止画で安心したのは、後ろ姿だけ映っていた特車2課隊員のユニフォームです。REBOOTの腰の周りに締まりがなくダボっとしたものから、元の腰に窄みのあるタイプになったことです。このことについては、あとで別途記事を書く予定。

 配信映像がアーカイブに残るかどうかですが、今の所は見れますが今後ずっとワンフェス公式YouTubeで配信されるかは不明?

 8月20日追記 海洋堂のセンムがやっているYouTube番組でイベント部分と舞台裏での映像が公開されました。

youtu.be

---追記ここまで---

 

2022年10月7日追記

 10月4日にNHKラジオ第1の番組『アニメ・ステラー』で機動警察パトレイバー特集の第1回が放送されました。

www.nhk.or.jp

聞き逃し配信は2022年10月11日(火) 午後8:55配信終了とのこと。

 この中で気になるEZY情報としては、開始後30分~で語られる内容です。シナリオに関しての発言なのですが、

サッシャさん「え、でも書いてるんですか全部」
伊藤さん「全部ではないですけども・・・シナリオ(出渕さんが喋りだして遮られる)」

という箇所でしょうか。
 シナリオが脱稿したという話はすでに何度も出ている話ですが、ここで気になるのは何が全部ではないのかという点。

 考えられるのは、複数話からなるシリーズが一部の話数しか書けていない場合と、複数話からなるシリーズは伊藤さん一人が全部書いているのではない、という場合でしょう。

 しかし前者については、過去の発言からするとまずあり得ないでしょう。初めて伊藤さんから脱稿したと発言があった際に一部の話しか書けていないような言いぶりではありませんでしたし。

 やはりシリーズ全話のシナリオを伊藤さんが書くのではなく、シリーズ構成とある意味パイロット版的な第1話とその他数話を伊藤さん、他のシナリオライターもいるということで、全部ではないと言った可能性が高いように思われます。

 夏のパトレイバー展で公開されたEZYパイロット版の音楽も既存曲を新録したものだったようですが、今回のラジオでEZYの音楽は川井憲次さんだと明言されました。

 『アニメ・ステラー』は10/11もパトレイバー特集で冨永みーなさんと古川登志夫さんがゲスト。
10/18はアニソン特集で笠原弘子さんがゲストとなっています。

---追記ここまで---

 

2022年10月30日追記

 10月29日に東京国際映画祭パト2が上映され、トークゲストとして出渕さんが登壇しました。そのレポート記事はネットの映画、アニメ、サブカル系ニュースサイトなどで出ているんですが、そのなかで気になる記述がありました。下記の記事参照。

natalie.mu

 それはEZYがWXIIIの30年後だというもの。今までこのブログ記事にも事あるごとに書いてきたように、TV/NEW OVAの30年後という話でヘッドギアの方々が語っていました。ここ1年くらいの公式ファンサイト内ではどうなのか知りませんが、少なくとも会員になっていない一般のファンが知り得る記事や放送、配信などでWXIIIがこれに含まれるかどうかは語られていなかったと思います。

 ただ、これはEZY制作に時間がかかっていることで、○○の30年後というのがずれ込んでTV/NEW OVAからWXIIIまでスライドしただけかもしれませんが。

 ともかく、WXIIIのパラレルワールド・時間軸上の位置については、WXIIIのDVDにあるコメンタリーでスーパーバイザーであった出渕さん自らが語っています。それは13号が出た備蓄基地が方舟の喪失に伴う代替であるという裏設定、そうだとすると2号機の頭の形状についてパト2での設定(招集後に八王子でヘルダイバーの後頭部パーツを無理やり付けた)と矛盾があるという内容。

 しかし、EZYの設定次第ではこの矛盾を解決することも可能という考え方もできます。TV/NEW OVA/WXIIIの世界では、箱舟が存在せず(そもそもTVシリーズの世界では全く言及されていない)、バビロンプロジェクトで使うレイバー整備は湾岸各地に作られた備蓄基地で整備されていたとでもすれば問題ないでしょうし。2号機の頭の形がという話も、そもそも正式な設定ではない裏設定ですし、パト2との繋がりがなければ何ら問題ないわけです。

 WXIIIが出てきたことでEZYの何か分かるのかということでもないのですが、急に出てきた話で少々びっくりしました。

---追記ここまで---

 

2022年11月1日追記

 東京国際映画祭の映像が配信されました。これをみると、上の記事の「『WXIII』の世界の時代から30年」とは言っていませんね。

「僕らの考える13(言いよどむ)……あの時代から30年後、今から10年後ぐらいの東京ではありますけど」

と言っています。単に年数を言い間違えた感じに聞こえますし、記者の解釈違いでしょう。

www.youtube.com

---追記ここまで---

 

2022年11月5日追記

 2022年10月に放送されたNHKラジオ番組『アニメ・ステラー』アフタートークが、ポッドキャストで配信開始されています。EZYパイロット版の描写について、EZYのこと(結構話題が多い)、TNGパトレイバーとのこと等々を、出渕さんと伊藤さんが語っています。

---追記ここまで---

 

2022年12月9日追記

 プロデューサーの真木さんがBS11の番組にゲスト出演。パトレイバーEZYの話題も出ました。しかし別段新しい情報はなし。数か月前に出渕さんが早くて2024年と言っていましたが、今回真木さんは「間に合えば2024年なんだけど、たぶん間に合わないので」と言ってます。

見逃し配信やってますが、期間限定なので早めにどうぞ。

vod.bs11.jp

---追記ここまで---

2023年2月12日追記

 ワンダーフェスティバル2023[冬]で、パトレイバーのデッキアップやファンが作った模型やイラストなどを展示する第1回レイバーショウなど各種イベントが開かれました。そのなかで、HEADGEARの伊藤さん、出渕さん、パトレイバープラモのボックスアートを描かれた天神さんが登壇して喋るイベントがあり、EZYの時期について新たな情報が出ました。

 といっても、現地で聞いたものではないのですが、ツイッター上で複数の方が書いているので、それがソースになります。それによると、まずは、EZYの意味。伊藤さんがこれについて発言したようです。メガ、ギガ、テラとかいう単位はもはや一般的にも聞くようにもなってきましたが、その単位でギガの先にペタ、その先に

  • エクサ (exa)    E        1000000000000000000    百京
  • ゼタ (zetta)    Z        1000000000000000000000    十垓
  • ヨタ (yotta)    Y        1000000000000000000000000    一𥝱

とあるのですが、そこから考えて未来を意味するということらしいです。

 そして、EZYがどういった形態で公になるのかは分かりませんが、我々が目にできる時期についてはこのページの上にも書いてきたように出渕さん曰く「再来年(去年の段階での話)早くて2024年」という話でした。が、今の段階では……

  • 来年(2024年)の末まで

若しくは

  • 来年度末まで

を目指して作業中ということらしいです。来年末と来年度末の違いは、数か月違いが出ますが恐らくどちらかの聞き間違いか何かでしょう。どっちにしても、2024年末~2025(2024年度)年3月中を目指してという事のようです。

---追記ここまで---

2023年2月13日追記

 ニュースサイトで昨日ワンフェスの記事が出ました。このサイトはどういう会社なのかを確認したところ、会社概要に社長の名前や住所の記載がないような訳の分からないサイトとは違い、ちゃんと記載がありました。デイリーズポーツ紙が2021年4月からスタートさせたサイトです。

yorozoonews.jp

 この記事には、年度末という文字は出てきません。

出渕氏は「昨年に再来年末には、と話していましたが、今年は来年末には、ということで、その点は変わっていません」と、24年末の発表を目指してると語り

とあるので、24年末が正しいようです。

---追記ここまで---

2023年2月15日追記

 上記の様子が公開されました。

www.youtube.com

去年の段階で再来年の末ぐらいにはなんとかって話をして、ですからそれが来年の末にはなんとかになってます。今年になったんで。
そこに関してはだいたいその辺で変わらずという。ちょっとこぼしちゃうかもしれませんけど、基本それを目指してやってるっていう形。

---追記ここまで---

 

2023年9月3日追記

 9月3日にこういうイベントが開催されました

natalie.mu

 X(旧Twitter)でパトレイバー EZY というキーワード検索すると見に行った方の投稿がいくつか見つかります。それら複数の情報からすると、EZYに関してオフレコのことも話されたようです。オフレコでなかったことについていくつか気になる投稿がありました。それによると、

数話からなるエピソードもある模様。これに関しては、過去のテレビシリーズやOVAでもありましたので想定され得る形式ですが、言及されたのは初めてっぽい。

全話の絵コンテが完成した訳ではなく、登壇したREBOOTの吉浦監督にやって欲しいみたいな話が出渕さんから出た模様。

---追記ここまで---

 

2024年2月24日追記

 下記のイベントの最後で、出渕さんがEZYについて言及されたとのこと。

https://twitter.com/utsumi999/status/1761312145168290015

来年…再来年かな、というニュアンスの発言だそうです。

 2024年(末)という話も、「早くて」という条件付きの発言だったのに、ネットで見ていると「早くて」が抜けて「2024年」で決まりみたいに言っている方がいたりしましたが……

 この記事の上の方でも逐次追記してきましたが、EZYシナリオは完成済みだということをヘッドギアの伊藤さんが発言していますし、絵コンテ作業も進んでいると出渕さんが発言しています。

 EZY総監督を務める出渕さんは現在フジテレビ系TVアニメ『メタリックルージュ』の総監修・シリーズ構成もやっていますし、忙しいということもあるのかもしれません。

 そもそも過去の発言からすると、出渕さんが総監督になるのも最初から決まっていたのではないようです。REBOOTの吉浦監督に依頼という話もあっらたらしいですが、吉浦監督は別の劇場用アニメ制作で無理だったとか。最終的にお鉢が回って来たのが出渕さんということらしいです。

 しかし、こうなってくるとプロデュース会社側の動きの問題なのかもと考えたくなりますが、どうなっているのやら。仮に再来年とした場合、新プロジェクトをスタートするとジェンコの真木プロデューサーがフェイスブックで公言してから10年で、ということになりますね。

---追記ここまで---

 

2024年3月26日追記

 2024年3月23・24日に開催された「アニメジャパン2024」でまたもや不思議なことがありました。とある出展ブースにあったモニターででEZYパイロットムービーが流されていたのです。これはANICIが出していた大きなガチャに隣接するモニターで流されていたとのこと。

 パトレイバー公式ツイッターはこのガチャにEZYのグッズがあることはツイートしていましたが、パイロットムービーについては一切告知なしでした。現状、このパイロットは一部の展示会や公式ファンサイト会員向けに配布されたメモリーカードに収録されたりで、滅多に見られるものではありません。

 ネットを見ているとその人には情報が入らない・収集していないのかEZYそのもの進展について危ぶみ本当に作られるのかという人が割といます。そういう疑いを払しょくするためにもこういう機会は積極的に告知されそうなもんなんですが、サプライズとかなんでしょうか?見たい人はいるはずだし告知すれば人が集まってこのブースにも顔も立つだろうに……もう展示会とかでも流したしファンには知られた情報だろうから別に告知しなくともいいかと思ったのか知りませんが、それにしたって、ちょっと……

---追記ここまで---

 

 

 

 

グッズとかの発売情報

2020年1月

コミック版『機動警察パトレイバー』愛蔵版第3巻発売予定(以降毎月発売)

1月18日から東京都・池袋マルイで展示会

 

2020年2月

上旬・30周年突破記念展 in 名古屋

 

2020年3月

福岡ポスター展

 

2020年4月

劇場版第1作の4DX上映(新型コロナウイルス拡大の影響で延期)

公式ファンクラブ開設予定(新型コロナウイルス拡大の影響で延期)

 4月10日付で、機動警察パトレイバー会員制ファンサイト「特車二課・分室」、会員募集・サイトオープンの延期に関するご案内|株式会社ジェンコのプレスリリースが発表。

4月下旬に会員募集、5月上旬のオープンを予定し準備を進めて参りましたが、新型コロナウィルスの猛威が日々拡大する中、国内の情勢、および掲載するコンテンツ(ファンサイト内に掲載するゲストへのインタビュー、関連イベントの実施)の制作など、満足していただける会員サービスの提供が困難なことを鑑み、延期が決定されました。

 この延期情報については、4月22日の時点(4月30日にやっと掲載された)でもパトレイバー公式サイトのNEWSページに書かれていません。3月末に発売された「泉野明ぴあ」や4DX上映のチラシでも、ファンサイトの事を大きく宣伝していたのに相変わらずですね。

 

2020年6月

「ロボ道 イングラム1号機」発売予定

この商品の情報が出たのが2018年12月。東京で30周年記念展が開催された時期です。情報が出てから発売まで1年半。追記:発売が7月へ延期

 

2020年7月

コミック版『機動警察パトレイバー』愛蔵版第9巻発売予定

第32回オリンピック競技大会開会式 2020年7月24日(金) 延期になりました

 

2020年8月

東京2020パラリンピック競技大会開会式 2020年8月25日(火) 延期になりました

 

2020年9月

ロボ道 イングラム2号機+3号機 コンパチブル・セット発売予定(2020年3月31日から予約受付中) 

 

2020年12月

MODEROID 98-AVイングラム+ブルドッグセット発売予定

 

2021年1月

MODEROID ブルドッグ発売予定

 

未定

 青島文化教材社 43分の1・プラスチックモデル 機動警察パトレイバー イングラム1号機(劇場版)全高約190mm。この商品の情報が出たのは2019年5月。2019年9月の全日本模型ホビーショー時のPOPでは2020年内発売予定・価格未定となっていたが、2020年2月のワンダーフェスティバル2020[冬]時のPOPには発売日・価格とも未定と表記された。

追記:2021年5月10日、10月発売予定と発表。合わせて、98式特型指揮車2台セットも10月発売と発表。

機動警察パトレイバー|株式会社 青島文化教材社

 

その他

 KATOが、150分の1・機動警察パトレイバーフィギュアを開発している、と情報が出たのが2018年6月。すでに3年経過しており、この商品の発売も待たれます。 

 

 

2022年

冬季オリンピック 北京

2024年

夏季オリンピック パリ

2026年

冬季オリンピック ミラノ

2028年

夏季オリンピック ロサンゼルス

  

 

*1:

ーーー追記ーーー

 開催まで2週間を切っても「機動警察パトレイバー30周年突破記念展~30th HEADGEAR EXHIBITION featuring EARLY DAYS PATLABOR THE MOVIE in東京」(2019年12月20日~2020年1月13日)の事が書かれていません。

(さらに追記:2020年3月に福岡でポスター展が開催されていますが、これも始まってから6日とか経ってから公式サイトのNEWSページに記載された。2019年12月23日にNEWSのページに10月18日~12月20日の情報が追加。12月23日より前の終了したイベント情報が今頃追加された)

 情報投下はもっぱら公式ツイッターで行われています。チラシや掲示物で、情報を得る場所として記載されている公式ツイッターの方も、10月以降色々企画されていたイベントの情報出しの方が忙しいようで、有楽町マルイのイベント情報が書かれたツイートを見るにはかなりスクロールしないと出て来ません。それもそのはず、イベントで行われた物販の品薄や商品補充情報も頻繁にツイートされているので、どんどん過去のツイートになってます。

 ツイート頻度によっては、スクロールを何回もしないと目的の情報が出てこず、探し出すのが非常に面倒です。おまけにTwitterの検索機能は検索する語をアカウント名まで含めて拾うので、非常にノイズを拾います。それよりなにより、Twitterのサーバーが不調になったらどうするのかと。Twitterは昔に比べてサーバーが落ちることは少なくなったとはいえ、技術的な問題で使えなくなることはたまにあるという事を考えてないんでしょうか?複数種類のSNSや公式サイトで発信する備えも無さそうですし……

 公式サイトのNEWSはある程度情報件数が溜まるとページ切替になっているので、スマホやパソコンのメモリにも優しいですし、何より情報探してる人がツイッターのスクロール地獄より探しやすいはずなんですが。

ーーー追記ここまでーーー