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『キャプテン・スカーレット』50周年記念本がイギリスで出版

『キャプテン・スカーレット』50周年

 昨年の『サンダーバード』につづき、同じスーパーマリオネーション作品『キャプテン・スカーレット』も2017年に50周年を迎えます。そういうわけで、本場イギリスでは記念本が10月に出版予定。

 『キャプテン・スカーレット』のストーリーを簡単に説明すると、主人公たちが所属するスペクトラムと言う組織と宇宙生命体・ミステロンの戦いです。

 地球人とミステロンのファースト・コンタクトが最悪だったり、主人公が第1話であんなことになっちゃったり、そこそこ大人向けな感じです。しかしかといって全く暗い内容かと言えばそうでもなく、女性だけの戦闘機チームがあったり、年輩の司令官が今で言うツンデレだったりと、今の時代に見ても遜色ないです。また、特撮もサンダーバードを経てますから、精密で迫力ある映像になっています。

 日本の特撮に与えた影響も多いとされ、隊員にパーソナルカラーを割り当て色の名前で呼ぶ、空中に浮かぶ基地など、日本の某特撮でも見かける要素があったりします。

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 サンダーバードでも「Thunderbirds The Vault」という50周年記念本が出版され、日本では株式会社ボーンデジタルより「サンダーバード 完全記録」として発売されました。ぜひ『キャプテン・スカーレット』本も日本で発売してほしいところです。

 

Thunderbirds : サンダーバード 完全記録 [ハードカバー]

Thunderbirds : サンダーバード 完全記録 [ハードカバー]

 

 

 『キャプテン・スカーレット』50周年記念本は既にAmazon.co.jpに輸入品として商品は登録されており、中身も一部見れるようになっています。

 

The Captain Scarlet and the Mysterons 2017: The Vault

The Captain Scarlet and the Mysterons 2017: The Vault

 

 

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 著者は元ファンダーソン(サンダーバードなどジェリー・アンダーソン製作作品のファンクラブ)会長のクリス・ベントレー氏。

 『キャプテン・スカーレット』は『サンダーバード』での反省からか、最初の段階で各キャラクターのプロフィール等が作り込まれていたり、マーチャンダイジング用のキャラ・メカ写真が多く存在していたりするのですが、今回の本はそれら以外にもメカや建物のデザインを担当したマイク・トリム氏のデザイン画も掲載される模様。

日本放送50周年は2018年

 日本での放送50周年を迎えるのは2018年1月なんですが、東北新社さんは何か考えてるんでしょうか。

 ジェリー・アンダーソン作品には未BOX化の作品が多いのですが、恐らくは放送当時の視聴率やおもちゃの売れ具合から、BOXも売れないと判断されているんでしょう。そう言う作品は「スーパードラマ!クラシック」で動画配信していくのでしょうが、そもそもネット環境が無いと見れませんし、動画配信サービスが群雄割拠のこのご時世、サービスが十年以上提供される保証はありません。

 ファンとしては、ハイビジョン・マスターからSD画質にダウンコンバートしたDVD化でも良いですし、ブルーレイディスクにDVD画質で収録し1ディスクに30分枠番組なら24話前後収録出来る「ハイレートSD」と呼ばれる廉価版でも良いので発売して欲しいです。

 話がズレましたが『キャプテン・スカーレット』はまだイギリスでも全話ブルーレイBOX化されていません。

2017/9/30追記

イギリスで11月後半にブルーレイ第1巻が発売されるとの情報。

追記ここまで

先陣を切って日本でのブルーレイ発売をお願いしたいです。

本作は30分枠全32話なので、『サンダーバード』と異なりブルーレイ化の際にディスク枚数も少なくて済みますし、価格も抑えられるでしょう。

『Thunderbirds Are Go』シーズン2後半のトレーラーが公開

 Twitterで運用されているThunderbirds Are Go公式アカウント(英語版)が『Thunderbirds Are Go』シーズン2後半のトレーラーを公開しました。

人形劇版のエピソードオマージュがまたあるようですね。

 イギリスで9月30日にシーズン2後半のエピソードが上映されるイベントがあります。恐らくその後にイギリスのITVでレギュラー放送が開始されるものと思われます。

9月16日追記

mech.hateblo.jp追記ここまで

 

 日本ではどうなのかという話ですが、9月分の番組表が掲載されたテレビ情報誌をざっとみましたが、サンダーバードの文字は見当たらないようです。例のごとく、この手の月刊誌は編集の段階での情報で記載されているので、変更される事は良くあります。もし9月中になんの情報発表も無ければ、10月開始説も無くなります。

 シーズン2もNHKでの放送で変わりがなければ、9月末にNHKが発表するであろう10月から翌年春までの編成についての資料「平成29年度 国内放送番組 編成計画 別表 放送番組時刻表・後期」に(その期間内に放送されるとすれば)記載されるはずです。他の番組の例を見ると、編成計画発表の前にアニメ系ニュースサイトでの発表もあるはずなんですが。

『地球防衛軍テラホークス』が約30年ぶりに陽の目を見る!

 2017年10月、衛星放送・ケーブルテレビのチャンネル「スーパードラマ!TV」で『地球防衛軍テラホークス』の第1話が再放送されます。イギリスでは番組自体が好評だったので(そのためシーズン3まであります)DVD化やブルーレイ化されていますが、日本では再放送も1度しかされずDVD化もされずで、約30年間陽の目を見ていませんでした。

 そのせいか、日本語吹き替え音源が紛失しているのではないか?なんて噂すら出ていたのですが、今回の放送で吹き替え音源が現存していることが確認出来るでしょう。さらに今回はテラホークスと前後して、同じジェリー・アンダーソン製作の『スーパーカー』の第1話も再放送。

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 <「スーパー!ドラマ クラシック」第1話見せますSP>
地球防衛軍テラホークス シーズン1 第1話「テラホークス発進せよ!(PART I)」
サンダーバード」「キャプテンスカーレット」のジェリー・アンダーソン製作、日本では過去一度しか再放送されなかった幻の特撮人形劇を約30年ぶりに公開!

【二カ国語版】★10/7(土)7:00~7:30&19:00~19:30

 

 <「スーパー!ドラマ クラシック」第1話見せますSP>
スーパーカー シーズン1 デジタルリマスター版 第1話「海のS.O.S.」
サンダーバードジェリー・アンダーソン製作、スーパーマリオネーションの初期傑作を、約30年ぶりの公開となる日本語吹替え版でお届け!

【二カ国語版】★10/7(土)7:30~8:00&19:30~20:00

 スーパーカーはデジタルリマスターとありますが、テラホークスの方にはそういう記載は無し。イギリスではテラホークスのブルーレイが発売されてHDマスターはあるはずなんですが、他にはまだ供給してないんでしょうか。

 スーパーカーの吹替は30年ぶりとあるので、行方知れずの初回放送・太平洋テレビ版ではなく、多分80年代にテレビ神奈川千葉テレビだったかの再放送時に新録音した版でしょう。

追記:訂正があります。スーパーカーの吹き替え版は80年代に新録した物ではなく、1965年にフジテレビで再放送された際に作られたもののようです。追記ここまで

スーパードラマ!クラシック

追記:スーパー!ドラマ クラシックは2019年2月に終了することが発表されました。

vod.superdramatv.com

 

 今回の放送は同チャンネルが提供している、インターネットを使った動画配信サービス「スーパードラマ!クラシック」での配信開始のPRみたいです。なので、今のところ第1話のみ放送という事になっています。続きはwebでという事です。

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 〜クラシックは、この他にもジェリー・アンダーソン製作の作品を配信しているのですが、今回は『地球防衛軍テラホークス』と『スーパーカー』がラインナップに仲間入りする模様。

 日本語版OP・EDはどうなるのか、NHK放送時のステレオ音源なのかといった疑問もあるのですが、ひとまず嬉しい知らせであります。

ーーー追記ーーー

 今後、『宇宙船XL-5』、『ウエスタン・マリオネット 魔法のけん銃』などが配信予定とのこと。

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 配信開始されたテラホークスに日本語版OP・EDはあるそうです。両方とも放送時と同じ日本語テロップがあるそうで、放送当時の素材を使用している模様。ただ、放送時にエンディング後にあったミニコーナー(前半はヒロのスペースコラム)はないそうです。

ーーーここまで追記ーーー

ソフト化は…… 

 ジェリー・アンダーソン作品の日本盤DVD/BDリリースはサンダーバードやキャプテン・スカーレット、スティングレイ、謎の円盤UFO、スペース1999といったメジャー作品に限られ、一部はセレクションでの発売されたり、デアゴスティーニのDVD付き分冊百科のみでリリースされるなど、変則的なDVD化も行われています。

 テラホークス日本初放送当時、サンダーバードジェリー・アンダーソン新作ということで、初回放送や最初のTBS再放送リアルタイム世代だった人でテラホークス放送時には経済的に自立しているような世代のマニアの人々には、サンダーバードとギャップがありすぎてあまり良い評価をされなかったようですが、当時そんな事は知らない子供だった世代にはそう言う比較は関係ない訳で、そういう世代には結構ファンがいると思います。

 しかし、こういう形で配信されるだけでもありがたい事なのですが、動画配信サービスも群雄割拠の時代でサービスがずっと提供される保証もないし、本当はDVDやブルーレイというパッケージで発売して欲しいところです。

 今回の再放送に対する反応(主にTwitterでですが)を見ると、やはり放送当時に子供だった世代と思われる人達の反応が多いようです。そういう世代に絞ってアピールすれば、ソフト化しても売れると思うんですがねえ。

 ブルーレイだと高くて売れんから商品化出来ないとかいうのであれば、ブルーレイマスターをSDにダウンコンバートし、今や原価が安くなってるDVDで商品化するのでもいいし、ブルーレイ・ディスク1枚にDVD画質で24話くらい収録するハイレートSDと呼ばれるやつでも良いのですが……

 

 それと、スーパー!ドラマクラシックはスマホタブレットのアプリでしか見れないので画面サイズが小さいのと、画質がSD画質(使用しているマスターにもよるが大体DVD画質)な点でしょうか。やっぱりテレビの画面サイズで見たいんで、スーパー!ドラマTVで全話放送して欲しいですよねえ。

 

Amazonマーケットプレイスで売っているイギリス盤ブルーレイ