よろず手控え帖

追記の多いブログ

人形版サンダーバードの新作撮影現場にBBCの取材が入る

以前の記事

1965年版と同様の撮影法で『サンダーバード』新エピソードを製作するプロジェクト、クラウドファンディングで資金調達。 - よろず手控え帖

で書いた、1960年代に録音された『サンダーバード』のオーディオドラマの英語音声と人形を使いスーパーマリオネーションで映像化する「Thunderbirds1965」プロジェクトですが、今回撮影現場にBBCの取材が入ったという記事が出ています。

 『サンダーバード』がBBC制作番組だと間違われることがあるんですが、これは間違いです。BBCでは1990年代に入って初めて放送されました。元々はATVという現在は無い放送局の番組です。よくITC作品ともいわれますが、これは世界へ向けての配給をしていた会社の名前です。ATVの実力者であったルー・グレイドという人が製作費の大半を出して、ジェリー・アンダーソンらに制作させていた訳です。それをルーが経営していたITCで取り扱い、世界各国へ販売していたというのが大体の形です。

 サンダーバードの権利やITC・ATVのライブラリーというのは転売が何度かあり、現在はイギリスのitvという会社が所有しています。

www.bbc.com

www.youtube.com

このプロジェクトはプロジェクトチームが『サンダーバード』の現在の権利元であるITVから許諾を得て、クラウドファンディングで資金集めをし、その出資額に応じてブルーレイやDVD、冊子など色々な報酬があるというものなのですが、今年12月には映像ソフトが報酬として含まれるコースに出資した人の手に届く予定になっています。

 

「えー、そのニュース知らなかった……」と言う方は見る事が出来ないのかというと、将来的にはそうでもないようです。クラウドファンディングが行われたキックスターターのページの

THUNDERBIRDS 1965: NEW EPISODES FROM 1960s RECORDINGS by Stephen La Rivière — Kickstarter

にも、「F.A.Q.があるのでそちらも確認してください」とあり、これを読むと…(元は英語で機械翻訳片手に訳した怪しい日本語訳なので間違っているところがあるかも)

すべての報酬はKickstarter専用ですか?

はい、ほとんど。 我々が提供しているすべての報酬とパッケージは、このKickstarter(ミニアルバムレプリカを除く)専用です。DVD、ブルーレイ、小冊子、スタジオ訪問その他は、Kickstarterの上でこのプロジェクトの後援者が利用できるだけです。

エピソード自体は異なります。 現在、我々が企画しているいろいろな上映を除いて、新しいエピソードを見るための唯一の方法はこのプロジェクトを後援することを通してだけです。しかし、私たちが製作する3つのエピソードが将来ほかのところに現れることはあり得ます。ただし、それはエピソード自体だけです。すべての我々のパッケージその他はKickstarter専用です。

これを書いている時点で将来のリリースの計画はありません。そして、誰とも話し合いは締結されていません。 しかし、やがてこれらのエピソードがサンダーバード正史の一部になって、最初のシリーズと一緒に長い生涯を享受することが我々の望みです。

と権利元から許諾を得て製作しているプロジェクトチームが述べているので、将来的に権利元であるITVが何らかの形で観る機会を提供するかもしれません。