パトレイバー劇場版1を体感型(4D)上映で観たい

 MX4Dとか4DXという言葉を聞いた事があるでしょうか?これは体感型映画上映システムのことで、上映に合わせイスが動いたり、風が吹いたりするものです。

 MX4Dと4DXで扱われる現象は微妙に違いがあるのですが、大まかに挙げると

  • イスが上下・前後に動く
  • イスが振動や突き上げがある
  • 風が吹く
  • 雨や霧、水しぶきが出る
  • 匂いが出る
  • 閃光が走る
  • 熱風が出る

みたいな感じ。

 前述したMX4Dと4DXは開発会社が異なるため名前が異なりますが、どちらも4Dというキーワードが含まれています。肌で感じるような現象の事を4Dと言っているわけです。

 これは良いか悪いか分かりませんが、映画をアトラクション化するという側面もありますし、再上映での付加価値、売り文句みたいなもんでもあるしょう。

 アニメでもこのシステムで上映する作品が増えています。新作の上映がメインですが、中には過去作品の上映もあります。

 皆さんご存知であろうルパン三世がそれです。漫画連載50周年ということもあってか、2017年1月にはカリオストロの城が4DX化。さらに9月にはVS複製人間も同様に上映されました。どちらも5.1chデジタルサラウンド化され、VS複製人間は映像が4Kリマスターされました。

www.cinematoday.jp

パトレイバー劇場版を4Dで観たい

 劇場版1作目は、物語のシチュエーションが4D向きだと思うのです。

 例えば、

  • 冒頭の試作レイバーのシーンは、空挺レイバーにのっているかの様な振動、さらに銃撃戦の閃光や砲撃の風
  • 太田機のタイラント2000追撃シーンは、振動や水しぶき
  • 松井刑事の捜査シーンは熱風
  • 整備班が岸壁で釣りしてる横で後藤隊長と松井刑事が会話するシーンでは、磯の香り(そういう匂いが出るか知りませんが)
  • 箱舟に向かうため嵐の海に出るシーンでは、イスの揺れと水しぶきと風
  • 箱舟内のシーンでは閃光や振動
  • 最後に零式が動くシーンではイスの揺れ

みたいな感じで大体の4D要素が使えそう。

 あれこれ言ってますが、個人的にはあの世界に体感的にも入り込んで楽しみたい、と言うのが一番の理由ですけど。

映像

 映像面では、パトレイバーはDVD、ブルーレイと新メディアが出ると、結構早い段階でそのフォーマットでビデオソフトが発売されて来ました。なので4Kソフトもそのうち発売されるような気もしますが、その前に再上映で4K版を使用しても不思議ではないでしょう。

5.1chサラウンド

 4Dの体感面だけでなく、音声も重要です。体感と音響が合わせて立体的にならないとバランスが悪いでしょう。

 劇場版は初DVD化の際に5.1ch化されています。この音源をそのまま使うのもあまり上映の売りにならないでしょう。リニューアル時の監督インタビューでDVD5.1ch版は映画館向けというより、ホームシアター向けという様な発言もありましたし。ので、劇場公開時のオリジナル音声を使用して5.1ch化する手もあるでしょう。

 何の作品でもそうでしょうが、初見が劇場公開版でビデオで繰り返し何度も観たファンは、耳に馴染んだセリフ回しやタイミングと異なると違和感が出ます。初見がリニューアル版の人は特に何も言わんでしょう。そういう理由からか、パトレイバーファンが5.1chサラウンドの話をする場合は大抵違和感の話をします。

 あとは日本住宅などから5.1chを楽しみ難いというのもあるでしょうが、残念です。細かい効果音の追加や空間の広がり表現なんかは確実に向上しているんですが。

 当時のDVDブックレットによると、1作目の音素材は音楽・効果音のみを収めたMEと呼ばれる素材のモノラル版しか残っていなかったそうです。そんな訳でリニューアル版で新録音が行われたそうですが、5.1ch化からもうすぐ20年経ちます。

 現在はコンピューター・ソフトウェアでのセリフと音楽・効果音の分離技術も開発されています。混ざっている音の具合によっては手間が非常にかかるようですが、すでに実用化されている段階です。

 一方ハードウエア面でも、音声素材の残存状況から使いたくても従来は直接に音を拾う事が出来なかった、音ネガと呼ばれる素材から状態の良い音声を取り込む技術も開発されました。

www.miroc.co.jp

 

www.stereosound.co.jp

 こういう技術や既存の音素材(リニューアルされたサウンドトラックを含め)を使用して、セリフは公開時の音声から分離ししたものを使用(シミュレーション→シュミレーションの修正や、セリフの追加はリニューアル時のを使用とか)、音楽は川井さんのところに残っていたマルチトラックから。というようなやり方でやれば、こういう上映にいち早く駆けつけるファンも違和感無いでしょうし、売り文句になるでしょう。しかし全ては予算次第でしょうね。

 

 なにはともあれ、来年2018年のパトレイバー30周年に劇場版各作の再上映してくれると良いなー。

 

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