「サンダーバード極秘資料集成」なる本の情報が出る

 2018年11月中旬ごろでしょうか、書籍ネット通販系のサイトに「サンダーバード極秘資料集成」というタイトルの本が登録されました。

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紀伊國屋書店ウェブストア

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オンライン書店【ホンヤクラブ】

画像は「紀伊國屋書店ウェブストア」(画像上)と「オンライン書店ホンヤクラブ」(画像下)のスクリーンショットなのですが、このページは数日後に無くなりました。一部では12月5日発売となっているのですが、発売された情報はありません。

発売日はいつなのか?

 過去何度かサンダーバード関係本の発売情報をこのブログでも書きましたが、最初に情報が出てから最終的に発売日はっきりするまで、結構時間がかかるものもありました。

 

mech.hateblo.jp

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 今回も同様に発売はもうちょっと先になるのではないかと思われます。それではあまりにもなので、今のところ分かっていることを連ねると、

という感じ。

 書名に関しては変わることも考えられますが、「資料集成」と付いているので、洋泉社から先に出版されている「謎の円盤UFO完全資料集成」と同じシリーズでしょう。洋泉社は過去にスティーヴン・ラ・ビリエー氏の原稿を同社の雑誌や本に載せたこともありますし、UFO完全~は日本人との共著になっていますから、つながりがあるわけです。ただし、同社の公式サイトにはまだ情報は載っていません。

 それとサイズのA4変というのは、23.2cm×29.7cmのサイズで、結構大きめ。

著者

 そのスティーヴン・ラ・ビリエー氏ですが、このブログでも何度も書いている「Thunderbirds1965」のメインスタッフでもあり、『サンダーバード』で有名な人形操作技法・スーパーマリオネーションの研究家、映像クリエーターでもあります。

 

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  日本でも洋泉社から「最新検証!21世紀サンダーバード読本」という本を出版されています。イギリスを拠点に活動を行っているそうですが、過去に日本滞在経験もあり日本語も話せるそうです。

 

別冊映画秘宝 海外TVドラマ・マニアックスVol.5 最新検証!21世紀サンダーバード読本 (洋泉社MOOK)

別冊映画秘宝 海外TVドラマ・マニアックスVol.5 最新検証!21世紀サンダーバード読本 (洋泉社MOOK)

 

 

 過去の技法としてスーパーマリオネーションを調べたり復元するだけでなく、これからの事も考えているようです。

 氏の執筆した書籍の特徴は、何といってもイギリスで当時のスタッフらに聞き取りを行ったりした1次情報が多いということです。日本でもサンダーバード関連本が数多く出版されてきましたが、現地取材を元に書かれたというのはそう多くありませんので、貴重な存在です。

 

 今のところネットに出回っている情報を見ると、価格は4,000円ほど。目次の情報も出ていないのでハッキリとは言えませんが、過去の資料集成シリーズの感じからすると写真・文章のバランスが大きく偏ることもなくといったところでしょうか?

 ともかく、本編や写真からだけでは分からないような舞台裏での出来事なんかも知りたいというファンは要チェックの本になりそうですね。ただ、それがいつ発売されるかということなんですが、今後も重要チェック項目として情報収集していきます。

東北新社が『THUNDERBiRDS ARE GO』シーズン3を獲得

 現在、特撮SF人形劇『サンダーバード』の権利を所有しているのはイギリスのitvです。そのため、日本題『サンダーバード ARE GO』こと『THUNDERBiRDS ARE GO』にも権利表示されているのですが、今回itvがとあるプレスリリースを出しました。

www.itv.com

見出しにはitvが韓国のKTという会社に配給するみたいな話が書かれているのですが、その文章の中ほどでこう書かれいます。

Tohokushinsha has acquired the third season of Thunderbirds Are Go (ITV Studios and Pukeko Pictures in association with Weta Workshop).

東北新社が『THUNDERBiRDS ARE GO』シーズン3を取得した」と書かれています。

 東北新社サンダーバードの特撮人形劇版の頃から日本国内で権利運用している会社です。『サンダーバード ARE GO』もその日本運用権を取得しているのですが、今回シーズン3も取得したという発表がされた形です。

 日本では未だにシーズン2すら放送されておらず、目立った動きとしてあったJXTGとのコラボ以降、ファンとしてはその後の動向が気になっていました。

 

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今回の情報を見る限り、金を払って取得したからにはやる気はあるんだろう、という感じでしょうか。

 問題はいつやるのかという話ですが、シーズン3はイギリス他ではまだ全話放送し終わってません。過去のシーズン1、2はいわゆる分割2クールという13話放送したら休みに入りその後残りの13話をやる、という形式でした。ただ、シーズン3は前例と違い13話より少ない話数で休止期間に入っています。しかし、これは打ち切りになった訳ではなく、現在制作中の形です。これは音楽を担当している人がTwitterで録音風景を投稿していますし、新作のミニチュア造形物の画像も出てたりしますので、間違いないと思います。

 日本でやるとしたら、テレビ改編期のことも考えると来年2019年春より先かと思います。ストーリー的にシーズン2と3をまとめてやる可能性も考えられます。まあ何にしても、ここ最近国内でのARE GOの動向が全く見えなかったので、今後に希望が持てるニュースです。

 

 

今後『サンダーバード』の地上波キー局再放送はあり得るのか?

 『サンダーバード』は53年前の初回放送以来、再放送が繰り返され、70年代以降大体10年前後間隔で再放送が行われていました。そこで少なからず新規ファンを作り、グッズやビデオソフトが発売されてきたわけです。しかし、昨今のテレビ界の状況を見ると、今後は再放送に期待できない感じがします。

ここ20年くらいの地上波キー局再放送

 キー局以外の昔でいう独立UHF局とか地方局は調べきれないので割愛しますが、キー局(NHKEテレ・教育テレビ、日本テレビ、TBS、フジテレビ、テレビ朝日テレビ東京)の再放送がいつ頃行われたかという話です、

の2つです。どちらもNHKです。じゃあ民放はどうなのかというと、20年以内には再放送はありません。最後に民放のキー局で放送が行われたのは、1992年のテレビ東京夕方での再放送です。ただ、テレビ東京は一部の県ではネットワーク局の関係で放送がありませんでした。

今後地上波キー局で再放送はあり得るのでしょうか?

 現在の地上波テレビ・キー局番組欄を1週間観察するだけでも、アニメ・特撮の再放送枠がほとんどないことが分かるでしょう。あったとしても、Eテレとかです。こういう状況下で、セレクションとはいえARE GOの放送開始に合わせ特番とともに再放送したNHKは評価出来るでしょう。その後のARE GOの放送形態はどうかと思いますが……

 

 90年代の初頭頃には、夏休みになれば午前中に仮面ライダーウルトラマングリッドマンあたりが再放送されていたのですが、そういうのも現在はありません。さらに80~90年初頭くらいにあった夕方の再放送も、各局が始めたワイド情報番組で消滅。

地上波民放キー局での再放送は絶望的に近い

 地上波の現状を見る限り、少なくとも子供に見てもらうことをベースに再放送をするとなると、時間帯というのは夕方近辺でしょうが、この時間帯はほぼ無理でしょう。テレ東の夕方で放送されているアニメでさえ、一部例外を除き再放送と言うのはありません。朝方にも似たような枠がありますが、5時前とか午前9時台とかも再放送は限られたもので、何十年も前の作品はやってません。

 80年代にフジテレビで深夜に再放送されたこともあるので、それなりのスポンサーがいくつか付いて、大人にスポンサー企業名の周知をするというようなコンセプトでなら現在でも深夜再放送は可能かもしれないですが、深夜帯だからと言って枠の価格が滅茶苦茶安いわけでもなく、関東キー局の場合1ヶ月で1300万前後(30分枠)かかると言われています。しかも全32話を前後編に分けないで放送した場合でも8カ月、分けたらその倍かかります。

ではどこでなら

スカパー・CS・ケーブルテレビ

 地上波以外となると、スカパーとかCSで放送しているチャンネル「スーパードラマ!TV」でしょうか。このチャンネルでは開局当初からサンダーバードをはじめとするジェリー・アンダーソン作、スーパーマリオネーション作品の放送を度々行っています。ただ、元々ファミリー子供向けというのはあんまりやってないですが、近年は海外ドラマのなかでも大人向けのドラマの放送にシフトしつつあるようです。

 サンダーバードは近年でもHDでの放送が行われていますが、それ以外のスーパーマリオネーション作品の放送頻度が下がっています。なんとなく地上デジタル化でHD放送が標準になりつつある頃から、SD素材しかない作品の放送頻度が下がってきたような気がします。イギリスでは『キャプテンスカーレット』や『ジョー90』のブルーレイも発売されて、これらの作品のHD素材が出来ているので、そのうちHD素材を使った再放送が行われる可能性はあり得ます。

 しかし、気になることがあります。それは「スーパードラマクラシック」というインターネットを使った動画配信サービスです。これにジェリー・アンダーソン作品の多くが入れられているという点です。宣伝などを見ると、このサービスでは『サンダーバード』をはじめとするアンダーソン作品を配信していることを売りにしているので、逆を言えばここ以外のサービスに作品群を配給することはない、という可能性があることです。経過的な事実としては、過去には『サンダーバード』はHuluやバンダイチャンネルで配信していたのですが、クラシックの開設前に配信が終了しました。

 このサービスはラインナップから見ると、他のネットフリックスやHulu、携帯キャリア系の配信と違って、ファミリー層というより中高年齢層を対象にしたサービスという色が強く、決済もクレカのみ。あまり幅広い層にという感じはありませんので、新たなファンを獲得するための接触機会としては望み薄でしょう。

追記:スーパー!ドラマ クラシックは2019年2月に終了することが発表されました。

vod.superdramatv.com

BS

 民放無料BSは意外な穴場です。ここは放送のシステム上、受信環境さえあれば全国で共通の放送が視聴できます。BSが受信可能の世帯数というのは地デジ放送に切り替わった次の年2012年あたりを山に、その後もじわじわと増えており4000万世帯あたりを推移しています。

 放送している番組の傾向はというと、アンパンマンの体操をする番組や終わってしまったポンキッキーズもBSで放送しているので、子供向け番組もあります。

 他の番組やCMを見ていると、中高年を対象にしたようなものも多いです。刑事コロンボスパイ大作戦、時代劇などといった地上波では放送されなくなった番組の再放送が行われています。これは主な視聴者がそういった番組を見ていた世代だから、ということなんでしょう。

 世の中核家族化してますが、おじいちゃんおばあちゃんと孫が一緒に見れる番組という形で、『サンダーバード』やスーパーマリオネーション作品群が放送されても良いのではないかと。

ネット配信

 今やこれがテレビ以外では一番接触機会が多いでしょう。ただ、前述したように1つのサービスに囲い込みをしているような状態で、Huluやネットフリックスといったメジャー配信サービスでは配信しておらず、それらサービス内でのレコメンドによる接触機会というのも無いです。

今後 

 このように、今後地上波放送で新たなファンを増やすのは中々難しいことが浮かび上がってきます。テレビ放送を主軸に作品を忘れられないように再放送していくというのは、現在の多チャンネル化やネット動画の時代にそぐわなくなっているという事です。ただ、放送されれば影響力は大きいので、実現性があるのか不明な安倍政権による地上波テレビの新規参入を促すという話などで変われば、違ったアプローチが出てくるかもしれません。

 こういった状況の中で、選択肢として企業とのコラボレーションで『サンダーバード』を世間に露出していくことも非常に重要でしょう。コラボもなく、忘れられていく特撮やアニメというのはたくさんあります。そんなふうにならない様、コラボや宣伝起用などで露出をしつつ、こないだ海外で行われた全話配信などのように、本編も日本の多数の目に触れ、新規ファンが流入しファン層も幅が出るよう、放送なり配信されることを願うばかりです。