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年末からTOKYO MXで『サンダーバード』セレクション放送開始

 2021年12月30日(木)23:30からTOKYO MXテレビで、サンダーバード55/GOGO」公開記念「サンダーバード」ベストセレクション!が放送開始されます。タイトルにもあるように『サンダーバード55/GOGO』の宣伝が番組のどこかで挟み込まれるんでしょう。

https://s.mxtv.jp/anime/thunderbirds_selection/

 番組ページによると、

2021年12月30日(木)23:30~24:30 #1
2022年1月2日(日)20:00~21:00 #2
2022年1月3日(月)24:00~25:00 #3
2022年1月4日(火)19:00~20:00 #4
2022年1月11日(火)19:00~20:00 #5
2022年1月18日(火)19:00~20:00 #6

の放送予定が記載。1話を前後編で分割せずに放送されます。毎日更新される番組表によると、12月27日現在

  • #1 SOS原子旅客機
  • #2 ニューヨークの恐怖

が放送されることが判明しています。残りの4回はどのエピソードを放送するのかも気になります。また、番組表のページには【二】と書かれているので二ヵ国語放送らしいです。形態としては短縮版(吹替音声の現存しない部分はカットされた状態)放送?。前回の地上波放送は、NHKで『サンダーバード ARE GO』放送開始時にスーパーマリオネーション版がセレクション放送された時ですが、その際は短縮版でした。地上波で吹替のない部分を字幕で補った完全版で放送してるのを見たことないので、たぶん今回も短縮版での放送かと。

12月31日追記

 初回放送の情報が入ってい来たので追記を。まずびっくりしたのは、ノーカットの完全版だったということ。これは少なくともここ20年の地上波では初なのではないでしょうか?数年前のNHKでのARE GO放送時のセレクション放送でもカット版でした。さらに間にオープニングのあとCMがあっただけで、劇が始まってからはCMがなかったという事。これは枠買取という奴だからできたことでしょうか?

 この放送形態のお陰で、英語の声の出演者の声を聴いたのが初めてという人もいるでしょう。二ヵ国語放送してても英語に切り替えることもあまりないでしょう。なので日本ではCSチャンネルでの日本語字幕放送か、ビデオグラムの字幕放送で原語キャストの声を聴くくらいしかないでしょうし機会は限られます。

 Twitterを観測していると、他の話も見たい的なツイートがいくつかあったのですが、公式Twitterは配信をやっているスターチャンネルEXの宣伝をすることもない……別に個人に返信しろという訳ではなく、こういうタイミングで宣伝すれば、拡散する可能性は十分あるという話で、しない意味が分かりませんよ……

 ともかく、関東一部のエリアの放送とはいえ、東京のような人口密集地の地上波テレビで放送されるのは当然CS放送より反響が大きかったわけです。この1月中も最終週を除いた週で放送があるので、まだまだ宣伝のチャンスはあるわけなので公式さん、せっかくファンになりそうな人が増えるんですから宣伝してくださいよ。

----追記ここまで---

 

 TOKYO MXは関東でも基本的に東京と近郊の一部が放送エリアで、全国で見られるわけではありません(うちも放送エリア外)。しかし、人口密集具合や過去に同局で放送が行われたアニメ再放送などがSNSで話題になる具合からみると、時間帯も夜12時超えてからとかではない良い時間帯、さらに言えば年末年始の時期なので、話題になる可能性は十分あると思います。恐らく、スカパーやCS、ケーブルテレビの某チャンネルでの無料放送よりは話題になるでしょうね。

 『サンダーバード55/GOGO』のPRはもちろんするんでしょうが、サンダーバード全話を配信しているスターチャンネルEXへの誘導宣伝とかあるんでしょうか?せっかく地上波放送をやるなら、放送切っ掛けで全話見てみたいという方を逃さないで掴んで欲しいですし、そういう方を他のスーパーマリオネーション作品や関連作に到達させるためにも、スターチャンネルEXで是非とも日本未ブルーレイ化のスーパーマリオネーション作品や『謎の円盤UFO』等を配信に加えて欲しいです。

 

 

本国盤『海底大戦争スティングレイ』ブルーレイ予約開始

 スーパーマリオネーション作品の中で『サンダーバード』の前に放送された、邦題『海底大戦争スティングレイ』(『海底大戦争』、『トニーの海底大戦争』)が本国イギリスで2022年4月に限定版でブルーレイ化されます。もちろんHDリマスター版で、デラックス版とスーパーデラックス版の2種で発売。

 

予約とかはこちら。(英国盤なので、日本語は吹替・字幕共に収録はありません)

new.networkonair.com

特典は色々あるようですが、日本に関係あるのが一つあります。

The Reunion Party - HD remaster of the Japanese Stingray presentation footage

というのがそれ。

 これは日本のテレビ関係者がAPフィルムズを訪れたことがあり、その時に彼ら用に制作・上映して見せたというエピソード。このエピソードは長らく英国でも未放送だったらしく、陽の目を見ることが無かったそうです。あっちでDVD化の際に発掘収録されたのですが、今回はこのエピソードもHDリマスター化したという事のようです。

 主人公トロイ艦長の同僚でもあり、所属するマリンビル司令官の娘アトランタが日本服っぽい着物を着て登場したりしています。下の映像だと9分40秒あたりです。

vimeo.com

 

 日本で『海底大戦争スティングレイ』がブルーレイ化されるかですが、英国で先にブルーレイ化されている『キャプテンスカーレット』や『ジョー90』は日本国内ではブルーレイ化されていません。海外ドラマなどを放送する有料チャンネル・スーパー!ドラマTVでHD版で放送されたのみです。

 現状、日本でブルーレイ化されたスーパーマリオネーション作品は『サンダーバード』だけです。ライブアクション作品は『謎の円盤UFO』のみ。なので、『スティングレイ』もブルーレイ化はされないでスーパー!ドラマTVでHD放送するという他のパターンと同様になりそうな気がします。ちなみに、上で挙げた作品はDVD化もされているのですが、DVDレンタルされているのはサンダーバードだけです。

 せめて、HD化された『キャプテンスカーレット』や『ジョー90』、『謎の円盤UFO』、『スペース1999』も、『サンダーバード』と同様にスターチャンネルEXでHD版を配信してくれることを願っています。そうすれば有料チャンネルの放送時期を逃したら見るのが難しいという事もなくなり、何時でも観れて嬉しいし、アンダーソン作品ファンが増える機会が今まで以上に発生すると思うのですが……

 

2004年発売の日本盤DVDBOX

 

 

新作『ネビュラ75』の日本放映権を東北新社が取得

  今回の情報は『Nebula-75』というスーパーマリオネーション作品についてです。同じスーパーマリオネーション作品である『サンダーバード55/GOGO』が、2022年1月早々に日本で劇場公開されるのは既報の通りです。

 スーパーマリオネーションというのは、特撮人形劇『サンダーバード』などで使用されている、録音された音声から電気的な波形を作り、電磁石によって口が開閉したりする一連の人形劇技法です。

 このブログをまめにチェックしている方は『Nebula-75』についてはご存じだと思いますが、それ以外の方に説明すると、

 『サンダーバード55/GOGO』は、元々2015年に英国で映像クリエイターらがちゃんと権利元に許可を得たうえで、クラウドファンディングで資金を集め、現存していたレコード盤音声ドラマの音源をベースとして作った物です(Thunderbirds:The Anniversary Episodes)。それを2022年に日本で公開するにあたって、日本側で国内向けに再構成して55/GOGOと改題した作品です。

 そのアニバーサリー・エピソードのクリエイターの一部が、新型コロナウイルス感染拡大のロックダウンされた状況の中、アパートの一室で作り上げたスーパーマリオネーション作品が『Nebula-75』です。

 これも元を辿ると、英国ドラマ『刑事モース』でスーパーマリオネーションが登場するエピソード(Case 25)があり、そこで使用された人形などを再活用した作品でもあります。ちなみにイギリスやアメリカでは、すでにAmazonプライムビデオなどで配信されています。

www.nebula-75.com

www.youtube.com

 

ja.wikipedia.org

 

 今回の情報によると、日本でのテレビ放映権を、『サンダーバード』の日本国内での権利運用を50年以上行ってきた東北新社が取得したという事です。

 Century 21 Films公式YouTubeチャンネルでも投稿されていますし、海外ネットメディアでも報じられています。

www.youtube.com

 

variety.com

www.c21media.net

上の記事の肝心なところを引用すると、

TFC(東北新社)のスターチャンネルでは、英国の製作会社Century 21 Filmsとの契約により、2022年第1四半期に「Nebula-75」を日本で放映する予定です。

第1話は「サンダーバード」の2015年版3話(日本で言う55/GOGO)と共に劇場公開される予定。

 55/GOGOの予告編で告知されていた「特別併映」はネビュラ75の事と見て間違いなさそうです。日本語吹替版が作られるのかも気になるところですが、ネット動画配信サービスのスターチャンネルEXで配信してくれると良いんですが。

 何にしても、スーパーマリオネーション作品というのは日本では『サンダーバード』が絶大な知名度を持っていますが、他シリーズはDVD/BD化の有無などを勘案すると、あんまり知名度は芳しくないようです。

 そんなわけで、サンダーバード55公開の機運もあることですし、東北新社による『ネビュラ・75』の日本放映権獲得により、スーパーマリオネーションには未来がある事、他のスーパーマリオネーション作品にも注目してもらえたり、作品群への誘導をしてくれるような動画配信の整備、スーパーマリオネーション・ワールドの魅力を伝える展開を願っております。