よろず手控え帖

追記の多いブログ

『サンダーバード55/GOGO』劇場限定販売ブルーレイ発売情報

追記:

mech.hateblo.jp

---追記ここまで---

 
原語音声(英語)は劇場先行限定販売ブルーレイにしか収録されない

 『サンダーバード55/GOGO』の上映劇場限定販売のブルーレイ情報が出ました。書き方からすると、後日一般販売品が発売されるのでしょう。さて、この劇場で鑑賞した人対象の先行発売手法は、古くテープメディアの時代までさかのぼると『うる星やつらビューティフルドリーマー』でも行われたと聞きますが、ここ10年くらいの間で劇場先行ブルーレイ発売というやり方が増えてきた感じでしょうか。

 購入には鑑賞券の半券が必要と言うことですが、昨今の転売やそれに似たような行為のためにいろんな商品が品薄状態になるような事が起きる現状からすれば、これは致し方ないところでしょう。

 私が初めて知ったのは、たしかアニメ『機動戦士ガンダムUC[ユニコーン]』だかったか、アニメ『宇宙戦艦ヤマト2199』でした。その後このブログでもよく書くパトレイバーの実写作品『THE NEXT GENERATION パトレイバー』シリーズでも行われました。他の作品でも結構やってるはずです。

NEWS|日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』公式サイト

日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』の公開を記念して、公開劇場にて劇場限定販売の先行Blu-rayが発売決定!
貴重なオリジナル英語版(日本語字幕版)本編も限定収録。
封入特典はオリジナルポストカード3枚セット!

■商品名:日本語劇場版『サンダーバード55/GOGO』Blu-rayリミテッド・エディション
■収録内容:
① 劇場公開版(樋口監督監修 日本吹替本編、特典映像あり)
② オリジナル英語音声本編  ※先行BD限定収録
封入特典:ポストカード3枚組
価格:税込3,300円(税抜3,000円) ※仕様は変更となる場合がございます。
発売元・販売元:TCエンタテインメント株式会社
※販売は一部劇場を除く 

との情報が55/GOGO公式サイトに掲載されました。劇場先行でブルーレイが発売されることは予告編や発売元のTwitterで告知されてましたが、今回もう少し細かく内容が判明。

12月29日追記

---追記ここまで--

 封入特典がポストカード3枚。そして英語音声が劇場限定版にしか収録されない模様。それと今現在映画本編時間は発表されていないですが、3エピソードと前後と合間に新たに構成した映像などが入れられば、おそらく2時間前後でしょう。それでこの価格は他の映画(特に邦画)から見ればだいぶ安いです。しかし……

 正直言うと、英語音声の先行BD限定収録はいくら何でも酷いのでは?『サンダーバード55/GOGO』の元であるアニバーサリーエピソードは、レコード・ミニアルバム音声の保存と映像化を目的にクラウドファンディングで資金が集められ、制作に至った経緯があるものです。その音声を劇場限定版のみに収録だというのですから……制作趣旨を否定するような仕様です。

 映画上映後何か月か経った頃に通常版ブルーレイが発売されるんでしょうが、今回出た情報の書き方からすれば、それには英語音声は収録されないということでしょう。この商品差別化は適切なものとは思えません。

 あとは字幕です。北米ではDVDやブルーレイでユニバーサルデザインの観点から字幕収録が当たり前になっていますが、日本はその潮流すら起きません。今回の情報には先行版には日本語字幕が収録されている書き方してますね。これは英語音声用ということなのでしょうが、日本語字幕版は耳の不自由の方が利用するという一面もあります。

 是非とも通常版には英語音声未収録でも、日本語字幕は収録して欲しいですが、このような商品差別化を図るようでは通常版が日本語字幕未収録になってもおかしくはないでしょう。仕様は変更となる場合がございますが良い方向に変更になると良いんですが。

 しかし、これだけ日本語吹替版を推すなら、吹替台本の縮刷版冊子でも付けてくれても良かったんじゃないですかね。あと英国のスタッフが苦労して分離しマルチトラック化した素材を基にしたMEトラック(劇中音楽と効果音のみの音声)の特典収録とか。まさか、通常版でそういう特典を付けるつもりなんでしょうか?

 英語音声については、必須とするのはコアなマニアだけだろうから、という事なのかもしれませんが、※にもあるように販売は上映館全てで行われるものではないと、日本全国すべての都道府県で上映されるわけではないに注意です。

 気になっていた字幕版の存在ですが、この様子では吹替版の上映だけで日本語字幕版はないとみて間違いないでしょう。