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2021年12月新作映画公開?!SF特撮『サンダーバード』ビッグニュース!

2021年7月6日追記

 サンダーバード公式サイトが久しぶりに更新され、以下のように記載されました。

サンダーバード55/GOGO』2022年公開決定!

THUNDERBIRDS 55TH |サンダーバード55周年特設サイト

この下の記事内容を書いてから、変わったのか、そもそもダミー情報だったのか分かりませんが、55が周年のことだったら、公開される頃は56周年迎えてますね。

mech.hateblo.jp

---追記ここまで---

 

 年度替わりの4月1日、『サンダーバード』のビッグニュースが飛び込んできました。なんと2021年12月に『サンダーバード1965』という映画が公開されるというのです。

www.advertimes.com

 ソース元は上記の記事。記事自体は『サンダーバード』とのコラボをしたい企業を募集(無償だそうです)という内容なのですが、この中で以下のように記載されています。

サンダーバード」は、2020年9月に生誕55周年を迎えた。12月公開予定の新作映画『サンダーバード1965』の封切りに向け露出を増やしていく中で、コアファンへのサンダーバードブランドの新価値訴求を目指している。また、「親がサンダーバードファン」といった、20~30代の若年層を含む新ターゲットの開拓も狙う。

---追記---

4月13日に見たところ、上記の12月公開予定の云々という部分が削除されていました。

---追記ここまで---

旧Thunderbirds1965の公式アカウントからもツイートがありました。

この『サンダーバード1965』というのは、サンダーバード50周年に企画された以下の企画で使用されたいたことのある題名です。 

mech.hateblo.jp

 この企画は、昔イギリスで発売されたドラマレコードの中に3つほどレコード用に作られたストーリーがあり、それをベースにして映像を付けるというものです。

 

 

 この企画はその後、名称が変更され「The Anniversary Episodes」となったようです。詳しくは以下の記事に書いています。

 

mech.hateblo.jp

 と経緯があるのですが、日本で2021年12月に『サンダーバード1965』という題名で映画として公開されるのは、上記のクラウドファンディングを利用して製作された物のようです。

 

 このThe Anniversary Episodesは、製作された後にクラウドファンディング参加者用DVDやブルーレイが作られ、日本語字幕も収録して一部販売もされたようですが、基本的にはクラファン参加者以外は日本で見る方法はありませんでした。

 その後、イギリスでのサンダーバード放送記念して制定されたThunderbirds dayの企画で、インターネット配信されたこともあるのですが、日本語字幕などはない状態でした。

 

mech.hateblo.jp

 

 さらにその後、BritBoxという海外の動画配信サービスでTVシリーズの『Thunderbirds』と一緒に配信開始されましたが、BritBoxは日本向けにやっていないので基本的に見ることはかないませんでした。

https://www.kickstarter.com/projects/1558089494/thunderbirds-1965-new-episodes-from-1960s-recordin/posts/2930349

 

 こんな感じで、一般用商品として日本国内の会社が手掛けた形ではリリースされていません。今回のコラボ企画発表の中で言っている『サンダーバード1965』が、このアニバーサリー・エピソードスのことであれば、きちんと日本国内用にローカライズされた形で世に出てくるわけで、これが日本語字幕版なのか、はたまた日本語吹き替え版なのかのも気になるところです。

 このサンダーバード1965というかアニバーサリーエピソードの売りとしては、スーパーマリオネーションの採用と、CGではない実際の特殊効果の採用、原語でのオリジナルキャストの声という3点があります。12月に日本で公開する際に「映画の売り」をどう扱うのか。ストレートに前述の3つを売りにするんでしょうか。

 元のコンセプトを尊重するなら、原語と日本語字幕になるでしょう。もし日本語吹替版を作るとしても吹替版オリジナルキャスト集結はもう不可能なわけで、それは売りにならないでしょうし、ここに来てキャスト一新という形を取るのも、この作品を今見ようとする客層から考えると、微妙なところでしょうね。

 余談としては、この三話をまとめて上映する場合の上映時間ですが、1話30分あるかないかなので、1話毎にあるエンディングのスタッフクレジットをそのままの場合、1時間25分ほどと思われます。この3話は本編以外にYouTubeで公開されている日本語字幕ありのドキュメンタリーもあるので、

www.youtube.com

これも同時上映すれば、制作背景や製作者の力の入れ様が理解できて良いんだけどなあ、と思うところです。

 それと、2019年のサンダーバード・デーで公開された3話もあります。これもその前に作られた3話と同じく50年前当時のオーディオドラマ音源を使用し、新たに撮影したシーンを追加編集したものです。

 

mech.hateblo.jp

 

テレビシリーズのエピソードにスコット、ペネロープ、ブレインズが回想?する形でナレーションをつけたものになっています。この3話も1本20分強あるので、さすがにこれも流すと尺が長すぎますね。

 劇場作品としては、1日に上映回数を多く出来る尺の方が客の回転が良くなるので1時間半から2時間くらいがちょうど良いのでしょうが、まぁもしかしたら上記のドキュメンタリーや、2014に英国で公開された『Filmed in Supermarionation』と同時上映なんてのもあり得るかもしれません。

 12月上映予定の映画がどういうものでも、『サンダーバード』の映像が劇場のスクリーンで見られるってのは嬉しいですね。そういえば、上映規模が全国規模なのか否かも気がかりなところです。もし、東名阪の一部劇場で上映とかの場合、割と早めにDVDとかブルーレイが発売されそうな気もしますが、やはり各都道府県で見れるのが一番良いんですが……

  コラボに関しては、いろいろな見方が出来るでしょう。「コラボしてやるから」という上から目線を感じる人もいるでしょうし、版権のセールを始めやがったとか、サンダーバードが色々な人の目に触れて興味を持ってもらえるのではないかという前向きな感じかたとか。上映前には当然宣伝が行われるはずですが、どんな宣伝をするのか。今は記念日ツイートに専念している公式Twitterの活性化や、ネットでの展開(今現在日本の配信サイトで扱われていない『サンダーバード』の配信開始とか)、あとはテレビでの展開とか期待したいところです。

 どっちにしても、今までのように地上波テレビの再放送が望めない昨今、ケーブルテレビや衛星放送の有料チャンネルだけでは、幅広い世代で知名度を維持できない世の中になってきているわけで、作品の存在感を高めスーパーマリオネーションという独自の表現方法の魅力を伝え新たなファンを作るというのが、日本国内でサンダーバードの版権運用権を所有し運用している会社の責務でしょう。