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『地球防衛軍テラホークス』がイギリスでリメイク!

 びっくりなニュースが飛び込んできました。イギリスでは1983年、日本では1985年から放送された『地球防衛軍テラホークス』がリメイクだかリブートされるそうです!Anderson Entertainment とTiny Giants LLCが関与する模様。イギリスでは、オリジナル版がシーズン3まで製作されるほど好評だったので、割と企画が通りやすいのでしょうか。

www.licensingsource.net

 この作品は『サンダーバード』や『謎の円盤UFO』などの原作・プロデューサーで知られる故ジェリー・アンダーソン氏の作品です。『サンダーバード』を始めとするスーパーマリオネーション作品や『謎の円盤UFO』などの作品は、VHSやβなどのホームビデオが普及する前に故ジェリー氏が権利を売却してしまい、その後何度か転売や吸収合併で現在の権利保有者はイギリスのITVになっています。90年代後半にカールトンという会社に権利が映った時にジェリー氏はスーパーバイザー的な立場で招聘され、ある程度の利用・開発を出来るようになったようなんですが、その辺の事情もあって、アンダーソンエンターテイメントが全てを自由にできる作品はあまり多くありません。

 『テラホークス』は自由にできる作品の中で名が知られている作品ですから、再開発の最有力候補だったのでしょう。

 息子であるジェイミー氏が、2019年8月12日にTwitterで以下のようなツイートしています。

ぶら下がっている会話を見ると、ネタとかではなく本当のようです。

追記

アンダーソン・エンターテイメントの公式ツイッターから投稿がありました。

この記事によると、

twitter.com

  • 現在、Tiny Giantsと協力して放送局と定額制動画配信サービスに売り込むためのショーを準備している。

www.tinygiants.tv

  • JAKeは初期開発以降も引き続きシニア・クリエイティブの役割を果たす。
  • 『テラホークス』のオリジナルデザイナーであり、特殊効果スーパーバイザーのスティーブ・ベッグがテラホークス・マシンのリイマジン(再構築・再解釈てな意味?)に戻ってくる。

という事が書いてありますね。初期開発段階にあるということは、今回の発表に対するファンの反応次第で内容(ケイトの暗い過去云々)などが変更されても不思議はないように思います。オリジナルの持つ作風が好きなファンは、暗い過去云々が語られるのは、あんまり好まないのでは無いかと。

 しかし心配したところで、日本では通常の方法で視聴出来るかどうか……あんまり期待出来ないでしょうね。なので新たなファンを作ることも、30年とか50年後にはオリジナルも含めこういう作品があったという事を知っている日本人も、かなり少なくなるでしょう。

 ーーー追記ここまでーーー

 物語はケイトを中心にし、テラホークスに仲間入りを果たした彼女が、エイリアンの侵略から地球を守りながら、家族の暗い過去についての秘密を明らかにしながら進む、という物。ケイトというのは下の公式YouTube配信のサムネにいるピンクの女性キャラクターです。それと、記事には「reimagined」とありますので、続編ではなく、リメイクやリブートと言われる部類の物でしょう。

 ところで、この作品はスーパーマクロメーションという、口動きは手で手足は棒などで動かすキャラクターが動き回る作品なのですが、今回の企画はどういう表現方法になるのでしょう?

www.youtube.com

記事にはその点については何も書かれていないので、現時点では分かりませんが、近年ジェイミー氏は故ジェリー氏原案で、日本でアニメが作られた『ファイアーストーム』を人形特撮化する企画を動かしており、人形という表現方法に拘りがある模様。今回のテラホークス企画もCG化で進めるようには……思えないですね。

 

mech.hateblo.jp

 

 他に、ゼロイドという球体ロボや日本人隊員のヒロと言った面々もいるのですが、新企画でどうなるのかなど、これまた気になるところです。

 しかし、一番気になるのは日本でどうなるかですよね。放送局や定額制配信に売り込むと言うことですが、内容以前に事と次第によっては、日本で見る事ができない可能性が高くなりそうな気配がします。

 オリジナルは元々日本の東北新社が持ち掛けた話から出来た作品ですが、1985から86年にNHKで放送されて以降他局でも再放送が無く、近年になって東北新社系のスーパー!ドラマTVのネット配信サービスで配信開始されたまでは良かったものの、その後サービス自体が終了してしまい、また日本では見れなくなってしまいましたし……