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日本での『サンダーバード』50周年記念関連商品の情報

目次

まず、例の件

 7月にお伝えしたクラシックスタイル(スーパーマリオネーション、いわゆる人形劇)の『サンダーバード』新エピソード製作プロジェクトのクラウドファンディングも、たった5日で最初の1本目を作る目標額まで達しました。

 日本ではwebサイト「Engadget」が取り上げたことでかなり情報が拡散したらしく、Twitterのタイムラインを観測した限りでも日本から出資者も結構いるようです。

 開始から数日後に日本語での情報も掲載され、映像ソフトには日本語字幕が付いたものが用意されるとのこと。

 次の目標は120,000ポンドで資金が集まれば2本目のエピソードが製作されます。その次の目標は3本目のエピソードの製作。まだまだ目が離せないプロジェクトですね。

追記:目標額を大きく上回り資金調達期間は終了しました。2016年2月末現在、撮影が終わり編集中だそうです。追記ここまで。

 ただ、当分はクラウドファンディング出資者が見れるだけのようで、プロジェクト側としては「この3本も他のクラシックシリーズに入れて欲しいと願っている」ということなので、権利元のITVがそのように扱ってくれれば、今後何らかの機会で出資者以外も見る事が出来るかもしれません。

www.kickstarter.com

50周年の共通ロゴ

 イギリスで初放送されてから2015年9月30日で50周年に入りますが、それに合わせてイギリスでは50周年記念商品が色々発売予定になっています。

 それらの商品に使われる「50の0にサンダーバード1号のシルエットを重ねた図案」があるのですが、これが50周年に使われる共通ロゴのようです。

上のURLアドレスはこの50周年デザインを作ったと思われる、itvのクリエイティブディレクターのポートフォリオです。

日本では

 日本では2016年4月10日に日本初放送から50周年になります。英日の初放送日に前後するように、50周年記念の商品が発売されます。

50周年記念本

イギリスで出版されたサンダーバード史書

 本家イギリスで取材された内容をまとめた書籍です。プロデューサーのジェリー・アンダーソンの生涯や彼の作品の紹介などもあるので、『サンダーバード』が中心の本ではあるものの、『キャプテンスカーレット』や実写『謎の円盤UFO』などについても書かれています。 

 肝心の本の内容をボーンデジタルのサイト(Thunderbirds: The Vault|書籍|株式会社ボーンデジタル)から引用すると、

誕生秘話、メイキングからグッズまで。
50周年を記念した、公認「サンダーバード」史!

サンダーバード以前のアンダーソン作品
>>魔法の拳銃、スーパーカー、宇宙船XL-5、スティングレイ
サンダーバード後のジェリー・アンダーソン作品
>>キャプテン・スカーレット、ジョー90、謎の円盤UFO、スペース1999
TVシリーズ全エピソード&映画の作品解説
スーパーマリオネーションに使われたテクノロジー
-特撮監督デレク・メディングズ
-ペネロープと愛車FAB1のバックストーリー
-名曲を生んだバリー・グレイ
-世界で愛される関連グッズと、そのマーケティング戦略

初公開の画像、イラストも満載。インタビューと画像で振り返る人気テレビシリーズの舞台裏。1965年にジェリー・アンダーソン率いるAPフィルム ズが制作し、ITCによって配給された「スーパーマリオネーション」は、日本の特撮やアニメーションにも多大な影響を与えました。

ジェリー・アンダーソンは何に影響されて、このシリーズを企画したか?
1960年代前半、APフィルムズはどのようにして、特徴的な撮影および編集のスタイルを完成させていったのか?
キャラクターのイメージはどのように作成されたのか?
マリオネットの進化と限界、ドラマを彩った音楽など、全テレビシリーズおよび映画の舞台裏と、大ヒットによって生まれた膨大なグッズをご紹介します。


【目次】

1 トゥモローピープル 《 THE TOMORROW PEOPLE 》:APフィルムズ創設まで
2 ロケットサイエンス 《 ROCKET SCIENCE 》:魔法の拳銃、スーパーカー、宇宙船XL-5、スティングレイ
3 危険区域に接近 《 APPROACHING DANGER ZONE 》:サンダーバードの原案とキャラクター設定
4 原子力の時代 《 THE ATOMIC AGE 》:時代背景とサンダーバード
5 ブリッジからの眺め 《 VIEWS FROM THE BRIDGE 》:人形劇からスーパーマリオネーションへの変遷
6 危険な賭け 《 DANGEROUS GAME 》:特撮(特殊効果)
7 流れ星 《 SHOOTING STARS 》:映画化
8 テーマに乗せて 《 STRINGS ATTACHED 》:作曲家バリー・グレイ
9 世紀の大セール 《 SALE OF THE CENTURY 》:関連商品の開発
10 終着点 《 END OF THE ROAD 》:キャプテン・スカーレット、ジョー90、謎の円盤UFO、スペース1999


【著者について】
マーカス・ハーン(Marcus Hearn)は、『サンダーバードを作った男―ジェリー・アンダーソン自伝』(原題:What Made Thunderbirds Go!: The Authorised Biography of Gerry Anderson)の著者、テレビドラマシリーズ「ドクター・フー」に関するドキュメンタリーシリーズ「Tomorrow’s Times」の制作などで知られるディレクターであり、プロデューサーです。

発売予定日:2015年11月
総頁数:240 ページ

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Thunderbirds : サンダーバード 完全記録 [ハードカバー]

Thunderbirds : サンダーバード 完全記録 [ハードカバー]

 

 

秘密基地のペーパークラフト付書籍

 日本で50周年ロゴが使われている商品としては、サンダーバード秘密基地のペーパークラフトがついたこの本。

根強い人気を誇る不朽の海外特撮TVシリーズサンダーバード』。
生誕50周年を記念して、本書ではシンボル的な存在である“秘密基地”トレーシー島の魅力に迫り、秘密基地から発進する各サンダーバード号についても、その特徴と発進シーンを詳しく解説します。
そして、全長50cmを越える秘密基地のペーパークラフトの内部には、サンダーバード1~3号のミニチュアが格納可能で、島の壁面のカバーを外して内部の様子を見ることができます。
また、基地からの発信プロセスやサンダーバード3号と5号がドッキングするなど、ファンにはたまらない注目の内容となっています。
解説と立体物によって、サンダーバード秘密基地の魅力を際立たせた一冊です。  

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誌面で使われている画像は、ブルーレイで使用されているマスターから起こしたと思われる、リマスターされたクリアな画像です。

解説・研究本

 しっかりとしたガイド本が欲しいという方は、上記の「サンダーバード 完全記録」を買った方がいいと思います。日本で執筆された本には出ていない事実もあります。ただ日本の事についてはほとんど出ていません。

 日本の事が知りたい場合は、プラモデルやおもちゃの面から扱った本、人形について扱った本、宣伝素材写真などを集めた本などが昔から何冊も出版されているので、そちら入手した方が良いでしょう。

 また、『サンダーバード1965』プロジェクトのクリエイター、スティーブン・ラリビエー氏が執筆したサンダーバード本もあります。

この下の本は過去に出版された本で、50周年記念のロゴは入ってません。

別冊映画秘宝 海外TVドラマ・マニアックスVol.5 最新検証!21世紀サンダーバード読本 (洋泉社MOOK)

別冊映画秘宝 海外TVドラマ・マニアックスVol.5 最新検証!21世紀サンダーバード読本 (洋泉社MOOK)

 

 

スーパーマリオネーションのマリオネットについての本

 

当時のスタッフや、プロデューサーの息子さんのインタビューなど掲載。電子書籍Kindle版もあり。

Pen (ペン) 2013年 7/15号 [サンダーバード 完全読本。]

Pen (ペン) 2013年 7/15号 [サンダーバード 完全読本。]

 

 

プラモデル(特にイマイ科学関係)の本

サンダーバード・プラモデル大全
 

DVDボックスとブルーレイボックス

 『サンダーバード』は1話約50分×全32話という形式。ディスクメディアだとどうしても枚数が増えてしまうせいか、LDの時代から結構お高かくなっていました。しかし、2016年5月に廉価版が発売予定になりました!

 2002年に発売されたリマスターDVDBOXと、2013年に発売されたリマスターブルーレイBOXの廉価版が2016年5月に発売されます。廉価版なので、最初に発売された商品に付いていた封入特典(ブックレットなど)は付いていません。

DVD-BOX

 DVDの方は全32話が2ボックスに分けて発売されていたのですが、今回の廉価版では1ボックスになっています。ディスク仕様は2002年の物と同じとメーカーから発表されているので、12枚のディスクを1ボックスにまとめたものですね。

 

ブルーレイ BOX

 ブルーレイの方もディスク仕様は2013年に発売された物と同じ。ディスク9枚組です。

 2013年に発売されたブルーレイBOXにはブックレットが入っていたのですが、廉価版には付いていません。このブックレットの中で貴重と思われるのは、黒柳徹子さんへのインタビューくらいでしょうか。

 どうしてもブックレットが欲しいという方は、10万円とかに値段がつり上げられた中古品を買うしかありません。廉価版は2013年の物より半額以下になっていますが、果たしてブックレットに2万円以上の価値があるかどうかは、各々の判断によるところでしょう。

 余談としては、劇場版2本のブルーレイは海外発売されているのですが、日本国内では未だに発売されていないので、この50周年を機会に発売されてもおかしくないと思っています。しかし、2月末時点では情報が無いようです。この機会を逃す理由はないと思うんですがねえ……

↓海外盤

 

コイン

 海外でサンダーバード50周年記念の金・銀貨が発売されているのですが、それも日本で発売しているショップもあります。さすがにお高いですが。