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実写版パトレイバー第10話と劇場長編の映像が東京国際映画祭で披露

EP10「暴走!赤いレイバー」と劇場長編特別映像が披露

 10月23日(木)〜31日(金)に開催中の第27回東京国際映画祭で、『THE NEXT GENERATION パトレイバー』 ドラマシリーズ エピソード10「暴走!赤いレイバー」の上映と、来年GW公開劇場長編の特別映像を押井守監督の解説で世界最速披露されました。


『THE NEXT GENERATION パトレイバー/第6章』予告編 - YouTube

 「暴走!赤いレイバー」の監督は田口清隆監督。レイバー同士の戦いを描くそうです。先日ニコニコ生放送で無料放送された、エピソード2の辻本監督の運営コメントによるコメンタリーで、エピソード2で語られた37mmリボルバーカノンの弾丸設定が田口監督回で活きてくると言うようなコメントがあり、これがエピソード10を指しているのであれば、ドンパチするのが期待で来そうです。

 また、ドラマシリーズの監督を務める辻本貴則監督・湯浅弘章監督・田口清隆監督、CGスーパーバイザー・宗方純二氏登壇の「実際、特車二課のつくり方ってどうだったの?」というトークショーのニコ生中継でも、田口監督から

「今回のパトレイバーでやりたかったのは、なるべくこうリアルに重くってのをやろうと思って、押井さん割とその意味ではアニメ的な動きの方をわざとふったんですよね、僕の話は逆にそこを真逆の方でやってみようと思って、もう凄い宗方さんにも何回もしつこく、違うもっと3倍遅く(笑)みたいな、もっともっと遅くみたいな、どんどん遅くしてもらったんだけど、エピソード9に関しては、またその逆やっちゃてて、もうとっ散らかった話だから、どこまでも散らかした動きにしてくださいって言って、動かしてもらった動きがこの(映像)」

といった発言などがあり、同じ田口監督回でもエピソード9「クロコダイルダンジョン」とエピソード10「暴走!赤いレイバー」では、ストーリーによってイングラムの動きに対する演出が違う事が伺い知る事が出来ました。

 また、来年GW公開の長編の特別映像を押井監督の解説入りで見られるということです。これもトークショーでの田口監督の発言なのですが

「金曜日に始めて劇場版に関する映像をちょびっとだけ見たんですけど、大ファンとして凄い事になりそうな雰囲気になってる」

ということです。

ここからは断片的ですが長編の内容に関係しそうな情報です

 

 

 

 

 長編の内容は今回の東京国際映画祭のデッキアップイベントの舞台挨拶で、攻撃ヘリ(グレイゴースト)が敵役として登場し、そのパイロットが森カンナさんが演じる灰原零であることが明らかになりました。その後のフッテージ上映でさらに断片的な事が明らかにされました。

 最初に披露されたのは、森ふんするパイロットの灰原が乗り込む戦闘ヘリ「グレイゴースト」が特車二課の倉庫に襲いかかるフッテージドルビーアトモスの機能を駆使したヘリの爆音は圧倒的な迫力で、会場から「おー……」とうなり声が上がるほど。実物大レイバーの制作が話題となった本作だが、「グレイ ゴースト」も実物大を用意したといい、押井監督は「グレイゴーストには思い入れがある。実物大を作ってもらって、もしかしたらレイバーよりもうれしかった かも」と笑みを浮かべる。

 続けて公開された映像は、その「グレイゴースト」が光学迷彩によって空に溶け込み、イングラムに襲いかかるというアクションシーン。「最初に思い ついたのは15年くらい前。見えないヘリの話だから安くできるだろうと思ったが、実際にやってみたら大変な手間だった」と笑顔で語り、来年公開に向けて ファンの期待をあおっていた。

出典:押井守監督、実写版「パトレイバー」長編劇場版の一端を明らかに!【第27回東京国際映画祭】 - シネマトゥデイ

フッテージ映像は(1)グレイゴーストが警視庁特車2課の建物を蜂の巣のように狙撃するシーン(2)真野恵里菜(23)演じる主人公・泉野明らが操縦する ロボット・イングラム2体が、橋の上でグレイゴーストに狙撃されるシーン(3)泉野明が操縦席内で、見えないグレイゴーストの恐怖をかみしめるシーンの3 本。映像は4K、音響はドルビーアトモスと、最先端の技術を使って作られる、日本で最初の映画になるという。押井監督は「見えないもの(グレイゴースト) をどう表現するかが演出のカギ。映画は技術的にチャレンジしないと面白くない」と語った。

出典:パトレイバーフッテージ映像が解禁 - シネマニュース : nikkansports.com

10月28日追記

 東京国際映画祭で公開されたフッテージの一部がネットでも公開されました。


パトレイバー長編劇場版のフッテージ映像が公開!「THE NEXT GENERATION パトレイバー 長 ...

以上追記

 今のところ長編のサブタイトルは公表されていませんが、去年の年末に主演の真野恵理菜さんがブログで興味深い画像を投稿していました。それはクランクアップ後の投稿で、花束と台本が写った画像が記事本文とあわせて公開され、その台本表紙には<劇場版> THE NEXT GENERATION -PATLABOR- GREY GHOST 【決定稿】と記されていました。

 この「GREY GHOST」という名は、気合いの入ったお客さんならご存知かとおもいますが、1998年に押井監督がテスト映像として製作した『PATLABOR LIVE ACTION MOVIE』に登場(その後、プレイステーションのゲームやDVD-BOXに映像特典として収録された)した、攻撃ヘリコプターの名前なのです。


PSパトレイバー特典映像 - YouTube


パトレイバー 実写版(1998) テスト映像 - YouTube

 映像中では名前等は呼ばれていないのですが、後に押井監督が模型雑誌の連載で発表し書籍化された「メカフィリア」という本に、細かい設定やイラスト、物語のあらすじが書かれています。

押井守・映像機械論[メカフィリア]

押井守・映像機械論[メカフィリア]

 

 

  物語のあらすじは、自衛隊内で試験運用されていた光学迷彩ステルス攻撃ヘリが失踪し、突如首都に現れ大混乱というような感じなのですが、ヘリはアニメ劇場版第1作では物語冒頭で暴走レイバーに攻撃を加えたり、第2作では東京の通信網や二課を破壊した「ヘルハウンド」という攻撃ヘリが元になっており、装甲が液晶画面になっていて視覚的なステルス性を有する攻撃ヘリと言う設定です。そしてそのパイロットは灰原貴二等陸尉とされていました。ちなみに装甲については

なお「液晶装甲」とは純然たる言葉の問題であって、その対弾性能はゼロに等しい。機関砲おろか小銃弾によっても容易に破壊され、その迷彩効果を瞬時にして喪失するが、これに対しては、液晶パネルの細分化によって迷彩効果低減に対処し得ると判断された。もともとコクピット周辺や機関部以外に装甲を持たぬ回転翼機が、迷彩効果を喪う程に被弾した場合、機体自体が無事で済む訳がないので、この点は問題と呼ぶに値しない。

映像機械化論「メカフィリア」

 というような記述があります。

機動警察パトレイバー2 The Movie ヘルハウンド (1/72スケールプラスチックキット)

機動警察パトレイバー2 The Movie ヘルハウンド (1/72スケールプラスチックキット)

 

 

 来年GWの長編が、この『メカフィリア』に書かれているあらすじのままかどうかは分かりませんが、押井監督が雑誌インタビュー(TV Bros.)で美術監督紹介の一節でヘリを作ったと言っていたり、長編にはヘリがかなりたっぷりと登場するとも言っています。

 長編はドルビーアトモスという音響フォーマットで製作されているそうですが、このフォーマットはメタデータが云々という専門的な事を省いてざっくり言うと、劇場の天井にスピーカーが増えて上からも音が出るもので、ヘリが飛び回るような映画には最適な感じだと思われます。さて、『PATLABOR LIVE ACTION MOVIE』ではヘリとイングラムの戦いが描写されていましたが、今回のフッテージ上映で橋にいる2機のイングラムとヘリがやりあうシーンがあったとのこと。

 それから、TNGパトレイバー公式Twitterアカウントの投稿で目に留った物があります。長編のCGチェックをしている監督の画像なのですが

 モニターに映る空撮らしい映像と監督の手元にある紙に印刷された画像が、攻撃ヘリのヘッド・アップ・ディスプレイの表示、パイロット目線の画像にも見えないくもない気がします。