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真木プロデューサーのパトレイバー新作プロジェクト構想

 過去3回、新作パトレイバーのプロデューサーである株式会社ジェンコの真木太郎社長の発言を取り上げてきました。

そして先日より真木プロデューサー本人が語るラジオ番組が公開されています。

ラジオ番組

  今回は文化放送がネットで放送しているラジオ番組に真木さんが出演。そしてパトレイバーの新プロジェクト構想を語りました。一つの番組で構想についてここまで語ったのは、多分初めてじゃないでしょうか?

agonp.jp 番組を聞くにはAG-ON Premiumのアカウント必要ですが、これはメールアドレスさえあれば、無料で作れます。

構想

 発言からポイントを書き起すと

  • 今新しいアニメーションを作り始めてます。作り始めてますって言ったって、まだシナリオも出来てないから。ま、一体何年にね……
  • 原作者5人から権利の管理を任されたっていうことが一つ。でそれにともなって、じゃあ新しいパトレイバーのアニメーションを作ろうぜっていう。今まあプリプロって言うのかな、企画段階ですよね。
  • これもアニメと実写と両方やりたい。実写はハリウッド。押井さんがやるんじゃなくて。押井さんはほらもうやったからさ、パトレイバー実写やったからね。(筆者注釈 押井さんがやったというのはTHE NEXT GENERATION パトレイバーのことでしょう)
  • これはやっぱりハリウッドと組んでやりたいなと思ってますね。まあ夢ではあるけども、アタックをして行けば、ああこういう風にしたら出来るんだっていうのが出てくるかもしれない。
  • いわゆるシリーズ+映画、計画中で、何年になることやらね。

 ともかく番組全部聞いて下さい。聞かないと、どういう意図で言ってるか分からないですから。

 現在プリプロ段階でシナリオはまだ出来ていない、というのが明らかになったのは初めてです。

 「アニメと(ハリウッド)実写両方やりたい」というのは、番組の前半での話が関係してきます。

 そこでは実写とアニメと同時にやりたいと前置きし、「割と日本のアニメをハリウッドでリメイクとかいうところ間が開くじゃないですか。一緒にやってるって感じじゃないから、最初から一緒に仕掛けてね、アニメはこっちの話、こっちのパート、実写こう。これ要するにプロモーションになるんですよ。お互いにね。それで国によっては、実写の方が強い国もあれば、アニメの方が強い国もあるっていうそう言うことで、トータルで考えると、まあいわゆるIP(筆者注:Intellectual Property=知的財産)っていうね、その原作なら原作の価値を上げてくっていう、そう言う仕事をしたいと思ってますね」と真木プロデューサーが語っています。

 ともかく番組全部聞いて下さい。聞かないと、どういう意図で言ってるか分からないですから。

今回のラジオ番組と過去の発言などとの共通点

 原作者5人から権利の管理を任されたというのと、新プロジェクトをスタートしますというのは、真木社長のFacebookで公表していた内容。

 シナリオに関しては、新プロジェクトである『機動警察パトレイバー EZY(イジー)』のポスターが公になった際に、ヘッドギアの伊藤和典さんがTwitterで、実現はもうちょっと先と前置きし、とにかくやってることはやっている、と言っていたのでプリ・プロダクションの段階なんでしょう。

 アニメと実写をやりたい、という話は岡田斗司夫さんのネット番組に出演した際にも言っていました。さらにこの二つを同時に展開したい構想だというのは、フランス・アヌシー国際アニメーション映画祭でEZYが公になった際の海外のニュース記事でも触れられていました。

www.nuevoordenanime.comただ、この時は誰がそう言ったのか書いていなかったので、信憑性に疑問を抱き記事には書いていませんでした。しかし、今回真木プロデューサー本人から語られたので、この話はアヌシーでプロデューサーかジェンコブースのスタッフが発言していたとみて、間違いないでしょう。

 ハリウッド実写版は押井監督がメガホンを取らないという話も、岡田斗司夫さんの番組で既に発言しています。

 どういうフォーマットで作るのかという話は、アヌシーに行ったアニメ関係者が、ジェンコのブースでスタッフから「TVシリーズ」でやるという話を聞いてTwitterに投稿していました。映画については、今回のラジオで聞き手の植田益朗さんが「アニメはテレビ、映画両方やるんですか?」という問いに対して、真木プロデューサーは「えーと、いわゆるシリーズ+映画、計画中で、何年になることやらね」と答えています。一連の発言をそのまま受け取れば、アニメはシリーズと映画。そしてハリウッド実写版という構想なのでしょう。

公開時期

 これに関しては今回のラジオ番組では「何年かかるか分からない」と言う主旨の発言でした。フェイスブックで新プロジェクトスタートの発表した時も「何年かかかるかな?」と言っていますし、プリプロダクション、企画段階であるという発言からも具体的な発表時期は未定なんでしょう。

 ただ、岡田斗司夫の番組では「アニメはオリンピックまでにやりたい」と発言(たぶん冬季じゃなくて夏季でしょう)、ベルギーのアニメ映画祭anima 2017のインタビューや、アヌシー国際アニメーション映画祭の際にクランチロールという海外のアニメ配信サイトの記事には、2020年という年が出ています。

 何のプロジェクトでもそうでしょうが時期の目標無く進ませるわけが無いので、一応の目標として2020年までに、というのがあるのかもしれません。

期待して待ちましょう

 ともかく、構想ですから今後どのように展開して行くのか?詳細発表まで気長に期待して待つしかありません。

 それより2018年のパトレイバー30周年に、映画再上映とか、OVATVシリーズの廉価版ブルーレイ発売とか、関連書籍発売とか、読み切り漫画とか、CDドラマのアニメ化とか、サントラCD再発売があり得るのかが、差し迫っての関心事です。

続報

2018年9月追記

ヘッドギアから、ゆうきまさみさんと出渕裕さんがゲストに。EZYのことについていくつか話が出ました。

agonp.jp

 そのほか続報は、新作・パトレイバーEZY カテゴリーの記事一覧

英国での『Thunderbirds Are Go』シーズン2後半放送開始は9月30日の模様

 イギリスでThunderbirds Are Goを放送しているCITVの番宣映像が、YouTubeに投稿されています。

www.youtube.com この映像にの最後に9月30日スタートとあ書いてあります。前に公開された後半のプロモ映像には無かったシーンも含まれています。

 

 9月30日がインターナショナル・サンダーバード・デーなるというのは前に書きましたが、

mech.hateblo.jpこれらのイベントと合わせて放送開始になるようです。イギリスでは色々関連したイベントやコラボレーションが展開されるので、かなり力が入っていますね。

 それとイギリスで後半が9月30日放送開始だと、後半13話分が終るのは12月中(毎週土曜に放送されれば)となります。

シーズン3

 2016年4月に制作元のプケコピクチャーズやITVが発表した内容によると「来年放送する」と書いてあります。

www.pukekopictures.com

itvstudios.com

この予定が変更されていなければ、2017年に放送されることになります。2017年中に始まらせるには、シーズン2の放送をちゃんと毎週放送し12月中旬で終わらせ、残りの半月の内にシーズン3放送開始するしかないんですが、どうなんでしょう?特に変更になったという発表も無いしと言うより、この手の発表はしないということも考えられますし、色々と不明です。

 ちなみに制作元のプケコピクチャーズのサイトにはシーズン3が、in Productionとなっていますので、制作に入っているのは確かなようです。

またシーズン1、2と、1〜13話までで一旦休止、その後13〜26話の放送という分割2クール形式で、実際全話の放送に1年近くかかっているので、シーズン3も同様になるでしょう。

日本は?

 毎度書いてることなんですが、今年中にNHKでシーズン2の放送があるかどうかの話題です。NHKが平成29年度後半の国内放送編成の書類を提出する経営委員会が9月中旬〜下旬に開かれます。この会議の議事録が公開される、9月下旬〜10月上旬には判明します。もし放送がある場合はこれより前に発表されるかもしれませんが、どちらにしろ2、3週間以内には分かります。

 ただNHKの海外アニメ放送の前例を勘案すると、NHK以外のテレビ局に鞍替えするとか言う可能性も無くはないです。だた、その場合はやはり民放秋の改編(10月〜)ラインナップが出るであろう10月分が掲載されたテレビ情報誌の発売時期(25日前後)、WEBで発表が出そろうであろう9月末には今年中の放送がどうなのかが出るはずです。

 

追記

 NHKの平成29年度後半国内放送編成の書類が出ましたが、ARE GOは出てません。10月の番組表が掲載されたテレビ情報誌にもNHK、民放共に掲載されていません。シーズン1放送の時のように単発の先行放送みたいな形でない限り、10月〜12月に毎週放送を謳うレギュラー放送はないと見て間違いないでしょう。

 一部で言われていたTBSのアニメ・ドライブヘッドが終了後にARE GOが放送されないかな?という話についても、ドライブヘッドと同じくタカラトミーが関与するシンカリオンがアニメ化されると発表されたので、おそらくドライブヘッドの次はシンカリオンを放送するんじゃないでしょうか?まあその次は分かりませんが…万が一あったとしても相当先になりそうですが。

ーーー追記ここまでーーー

 

  

 

JXTGのグループCMに『サンダーバード ARE GO』が起用

 JXTGというのは色々グループ会社があるんですが、エッソやモービルやゼネラル、エネオスなどのガソリンスタンドが一番身近でしょうか?そういったエネルギー系の企業です。

 今回そのJXTGグループのCMに『サンダーバード ARE GO』が起用されました。CMのセリフは

といった、日本版声優さんが新たに吹き込んだ音声です。ARE GOの映像は既存の物を流用。

追記

一部実写のシーンをVFXで新たに制作しているもよう

追記ここまで

www.youtube.com

↓JXTGのページ

www.hd.jxtg-group.co.jp

追記

 コラボが終わったようで動画の公開、特設ページも見れなくなりました。

ーーー追記ここまでーーー

 

 このCMがテレビで流れるかどうかは分かりませんが、もし流れるとすると同社のページにある提供番組あたりが可能性が高そうです。

www.noe.jxtg-group.co.jp

ただ、このCMはフルで1分30秒あります。もしテレビCMとして流すとしても、このまままでは長過ぎるため15秒か30秒に短縮したバージョンが作られる可能性が高いでしょう。あとはラジオ番組の提供もあるので、そっちで音声が流用されたりするかも?

ーーー追記ーーー

路線は不明なんですが地下鉄だか電車内のサイネージでも流れているそうです。また、街角のサイネージでも流れているようです。

ーーー追記ここまでーーー

 JXTGは2019年度にエッソ、モービル、ゼネラルを廃止し、ENEOSに統一するそうなんです。その告知CMとかにサンダーバード ARE GOを起用してもらえれば露出も多くなりそうんですが、やっぱりエネゴリ君の出番かなー?エネゴリ君とコラボさせれば……

久々の展開

 久しぶりの展開なんですが、サンダーバード ARE GO公式サイトにも情報出てませんし、公式サイトからリンクが張ってある公式フェイスブックなんか有効期限切れだかなんだかで、非表示、アクセス出来ない状態で放置です。

thunderbirds-are-go.jp閉鎖なら閉鎖で公式サイトのリンクボタン撤去しないんでしょうか?

 どこぞの企業に『サンダーバード ARE GO』が起用されテレビCMが流れたのは、NHKの放送が終了した後に行われたCoCo壱番屋のコラボキャンペーン以来ありません。しかもあれはトレーシー兄弟などのキャラクターは登場せず、2号などメカが出ただけでした。

 番組に関連するCMというのはNHK放送なのである訳無し。(広報番組でどこから発売されてるか当然触れず、ただ置いてあることはありましたが)代わりにおもちゃを発売していたタカラトミーが、テレ東で提供している番組のCMタイムでおもちゃのCMを多少流したくらいでしょうか?

 全国ほぼ同時で一斉放送されるのはNHK放送のメリットでありますが、反面CMが流せないので、おもちゃの売上を期待する側からすれば、それを補うためPR用DVDを子供誌に付けたり、おもちゃ店で無料配布したり、宣伝やYouTubeなどインターネット宣伝に力を入れていました。

タイミングに意味はあるのか?

 このタイミングでこのCMを公開して来たのには、間を開けずにシーズン2を日本で放送する布石なのか、それとももっと先への繋ぎなのか、分かりません。しかし、例年通りなら9月末〜10月中旬にはNHKから「平成29年度後半期の国内放送番組の編成について」が発表されるはずなので、今後10月〜12月にレギュラー放送があるかないかは判明するでしょう。

 後半期(10〜3月)の書類が提出される会議は、例年通りなら9月中旬〜末に開催、議事録が公表されるのは9月末〜10月中旬頃。何か発表されるとしたらこの会議の前後だと思われます。

 10月分の番組表が掲載されたテレビ情報誌は9月25日前後に発売されるので、それに情報が出ているか、この発売時期に情報解禁されるかどうかと言ったところ。

 なので9月中旬〜10月初旬になにも情報が無ければ、やはり今年中にNHKで放送されることはない、ということになります。